阪神・佐藤輝 プロ初三塁打!激走&ヘッスラ 矢野監督「いろんな部分の成長多い」

 2回、左中間への打球を放ち三塁へ激走する佐藤輝(撮影・飯室逸平)
 三塁へヘッドスライディングする佐藤輝
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 「中日2-1阪神」(7日、バンテリンドーム)

 8試合ぶりに4番に座った阪神・佐藤輝明内野手(23)が二回、気迫のヘッドスライディングでプロ初の三塁打をマークした。6番降格の大山の同点打を演出する一打となったが、勝利には結びつかなかった。最下位に低迷する現実にもどかしさを募らせる若き主砲。ゴールデンウイーク最後の日は勝利をもたらす活躍を見せてくれ!

 大きな体を揺らしながら、佐藤輝は勢いよく三塁へ頭から滑り込んだ。プロ2年目、通算605打席目。前夜、大野雄の完全試合を阻止した背番号8が、公式戦でプロ入り初の三塁打をマークし、場内をどよめかせた。

 4月28日・中日戦(甲子園)以来、8試合ぶりに4番に座った佐藤輝が魅せたのは、二回先頭の第1打席だ。2ストライクからの4球目、松葉が投じた136キロ直球を完璧に捉え、打球は角度良く左中間方向へ上がり、ワンバンでフェンスに当たってはね返った。

 二塁ベースを回ると一瞬、減速しかけたが、中日外野陣の打球処理を見て再加速。三塁へ気迫のヘッドスライディングで判定はセーフ。この一打が起点となり、1死三塁から大山が中前適時打で同点に。三走・佐藤輝は楽々と本塁に生還だ。

 ガッツあふれる三塁打に、矢野監督も「あれがツーベースで止まるか三塁打では全然、違うんで。らしさというか、あそこでムードも一気に上がった」と好走塁を評した。

 公式戦以外では、今年3月18日のオープン戦・オリックス戦(京セラド)で相手エースで同じ年の山本から中堅フェンス直撃の三塁打を放っている。パワフルな打撃だけではなく、足の速さも一つの武器と言えるだろう。

 開幕から全35試合に出場。チームは依然、苦しい状況が続くが、主力選手として打線をけん引している。指揮官も「輝(佐藤輝)は輝の仕事というか、自分のやれることにベストを尽くしてやっている。2年目になって、いろんな部分の成長が見えてきている部分が結構、多いので」と進化を感じ取っている。

 佐藤輝も日々「勝ちたい、打ちたい」との思いを心に秘め、グラウンドで戦っている。8日の中日先発は前回対戦で1失点完投勝利を許している柳。勝利への渇望をバットに込め、必ず右腕エースを打ち砕く。

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