「ウエスタン、広島０－８阪神」（５日、由宇球場）

　いつでも待ってるで！新型コロナウイルス感染により２軍調整中の阪神・藤浪晋太郎投手（２８）が、復帰後初先発で４回無失点。無四死球の４４球と省エネ投球で、わずか１安打に抑えた。最速１５５キロを記録し、毎回の５奪三振。１軍復帰へ順調に状態を上げている。

　「いろんな球種も使えましたし、良かった。バランス良く投げられたかなと思います」

　６－０の四回２死で野間に右越え三塁打を浴びたが、その他はパーフェクトに封じた。２回無失点だった２９日・ソフトバンク戦に続く好投に「状態に比例して、良い結果が出ているんじゃないかと思う」と納得。「継続できるようにしていきたい」と力を込めた。

　平田２軍監督は「カープは１軍クラスの選手も多いし、非常にレベルの高い中で、格の違いを見せてくれている。文句のつけようがないね」と絶賛。安藤２軍投手コーチも「この投球を１軍でやってくれれば問題ない」と太鼓判を押した。

　矢野監督もサヨナラ勝利を収めた１軍戦後、右腕について言及。「今、投手陣が頑張ってくれているので、そこに将司（伊藤将）と晋太郎（藤浪）が入ってくるというのは一気に波に乗る材料になる」と期待を寄せる。

　「いつ呼ばれてもいいように準備したい」と藤浪。万全の調整を続け、チーム上昇の一翼を担う。