阪神貧打線逆戻り 佐藤輝&大山沈黙2戦連続零敗 子どもインタビュー企画まだ実現せず

 8回、一直併殺に倒れる佐藤輝(撮影・神子素慎一)
 1回、二飛に倒れる大山(撮影・吉澤敬太)
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 「阪神0-3ヤクルト」(4日、甲子園球場)

 6連勝の勢いはいずこへ-。阪神は序盤の好機を生かせず、今季2度目の2試合連続完封負け。3番・佐藤輝、4番・大山の主軸コンビが2試合連続無安打と、連敗の大きな要因となった。5日のヤクルト戦もチケットは前売り完売。スタンドを埋めてくれる子どもたちのためにも、きょうは勝ってくれ。

 老練な投球の前に、同じ失敗を繰り返した。ヤクルト先発は大ベテラン・石川。前回対戦した先月23日にも6回3安打無失点の好投を許し、プロ入りから21年連続となる白星を献上してしまった相手だ。

 近本が左中間を破る二塁打を放って始まった初回の攻撃も、この日2番でスタメン出場した山本、そして佐藤輝、大山が倒れて無得点。二回も三回も同じく先頭が出塁しながら、42歳左腕を攻略することができなかった。

 五回無失点で石川は役目を終え、その後を継いだ中継ぎ陣に対して、六回以降も得点機を作ることすらできない。今季2度目となる2試合連続の零封負け。シャットアウト負けは、両リーグ最多を更新する今季8度目となった。

 この日も3番・佐藤輝、4番・大山が沈黙したのが大きく響いた。それぞれ2度の得点機で凡退し、2人とも2試合連続の4タコ。「かえすところにそういう場面が回ってくる。かえすところでかえせていない、点が入っていない」と矢野燿大監督の表情は厳しい。

 6連勝中は計38得点をたたき出した猛虎打線は、またもや貧打線に逆戻り。“ビッグウエーブ”に乗ったと思われた矢野阪神だが、甲子園の連日4万2000人を超える観客の前で連敗を喫した。大波が来た後はその分、引き潮も大きい。再び連敗街道が始まってしまうのか。

 一度も得点シーンのない情けない連敗を喫しても、試合後の監督、選手の整列にスタンドの虎党は温かい拍手を送った。5日のこどもの日も入場券は前売り段階で完売と、甲子園は3試合続けての超満員が確実だ。

 今カードは勝利時にヒーローインタビューの質問者を子どもが務める企画が用意されているが、まだ実現していない。「ゴールデンウイークでこれを楽しみにしてくれている人たちが、これだけ集まってくれているんで。俺自身も悔しいし、何とかしないとね」と矢野監督は唇をかむ。

 石川にやられた翌日の勝利から先の6連勝は始まった。こどもの日から始まる再進撃をファンは待っている。

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