阪神・岩貞 目標上方修正「60試合投げたい」 元ソフトバンク・馬原氏のハッパに発奮

 キャッチボールをする岩貞(球団提供)
 馬原氏(右)の動きを見つめる(球団提供)
 自主トレを行った(左から)ソフトバンク・喜弥真、ロッテ・成田、ソフトバンク・田浦、中日・岩崎、馬原氏、岩貞(球団提供)
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 阪神・岩貞祐太投手(30)が16日、福岡県内のグラウンドで自主トレを公開し、練習後にオンライン取材に対応した。ソフトバンクなどで活躍し、現在はトレーナーを務める馬原孝浩氏(40)に師事して肩周りなどを強化。07年にセーブ王に輝くなどの実績を持つ同氏から、数字の目標を設定する重要性を説かれ、自己最多の60試合登板を目指すと決意した。

 捕手を立たせたまま投球練習を行う岩貞は、これまでと明らかに違う感覚を抱いていた。「肩の可動域、治療の面でも今までにないような肩の軽さ、投げやすさを感じる」。熊本・必由館の先輩、馬原氏の指導を受けた効果を実感する。

 同氏はソフトバンク、オリックスで抑え、中継ぎで活躍した鉄腕。12年間で5度もシーズン50試合以上登板した実績を持つ先輩から「『60試合以上』のように数字の欲をどんどん出してほしい」と、高い目標を設定して挑戦する重要性を説かれた。

 昨年の契約更改で「50試合登板」と掲げていた岩貞だが、馬原氏からの言葉に発奮。「60試合投げたい」とすぐに上方修正し、自身も鉄腕を目指す。

 左肩のケアも入念に行っている。鍼灸(しんきゅう)師、柔道整復師の資格を持つ馬原氏のもとで、肩周りから全身にかけてマッサージやストレッチを受けている。その効果もあり「ここ数年で一番、肩の状態はいい」と充実感をにじませた。

 昨季は自己最多46試合に登板したが、9月は8試合の登板で防御率9・45とスタミナ不足が露呈。1年間戦う体力を付けるためにウエートトレーニングに着手した。瞬発性や筋出力(筋肉が発揮する力)を上げるためベンチプレス、デッドリフトなどに励んでいる。

 合同自主トレを行うソフトバンク・嘉弥真からは救援の心得を学んだ。17年から5年連続50試合登板以上の左腕から、ブルペンでの肩の作り方、配球術を教わり、「中継ぎで成功されている方に質問し、正解の近道だなという答え合わせというか…。そんな話をしている」と明かした。

 “八回の男”として勝ちパターンを担う岩崎は、“七回の男”の出現を待ち望んでいる。同級生の言葉に「そういう場所をやるために中継ぎに入った」と岩貞も気合十分。“馬原流”で一皮むける。

 ◆馬原 孝浩(まはら・たかひろ)1981年12月8日生まれ、40歳。熊本県出身。現役時代は右投げ右打ちの投手。熊本市立(現必由館)から九州共立大を経て、2003年度ドラフト自由枠でダイエー(現ソフトバンク)入団。13年、寺原隼人のFA移籍に伴う人的補償でオリックスへ。15年限りで引退し、柔道整復師、鍼灸(しんきゅう)師の資格を取得。今季から独立リーグの九州アジアリーグ・火の国サラマンダーズ監督。通算成績385試合23勝31敗182セーブ、防御率2・83。最多セーブ(07年)。06、09年WBC日本代表。

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