阪神ドラ7中川 盗塁阻止率5割目指す 甲斐&会沢のW侍捕手をお手本に
阪神ドラフト7位・中川勇斗捕手(17)=京都国際=が4日、京都市内の同校グラウンドで自主トレを公開。キャッチボールや打撃練習などで約2時間、体を動かした。走攻守そろった捕手として注目を集め、二塁送球1・8秒という強肩の持ち主。将来的な目標として、「盗塁阻止率5割」を掲げた。
冷たい風も、時折降る小雨も関係なし。中川が慣れ親しんだグラウンドで、新年の“初投げ&初打ち”。「やりやすい環境なので、良い練習ができました」と充実の表情で汗を流した。
新たな誓いを立てた。二塁送球1・8秒の強肩を持ち合わせる未来の正捕手候補。目標とする盗塁阻止率は「5割に上がるぐらいまで成長したい」と決意を口にした。阪神で盗塁阻止率5割に到達したのは、12年・小宮山の・500が最後。球団歴代1位は66年・辻佳紀の・566、同2位は田淵幸一の・552だ。そこに名を連ねるべく高い壁に挑む。
達成へ向けて、研究を重ねている。身長172センチと小柄だが、握り替えの速さやブロッキングに力を入れてカバー。高校時代からソフトバンク・甲斐の動画を見て参考にしており「極めていきたい。今もずっと見ていて、イメージしながらやっています」と、東京五輪の金メダル獲得に貢献した捕手を手本に、レベルアップを図る。
さらに、プロ入り用に新調したミットは広島・会沢のモデル。「キャッチングしやすくて、握り替えもスムーズ」と昨春のセンバツ大会から同じ型を使用している。会沢も19年・プレミア12の代表に選出され、優勝に貢献。2人の“侍捕手”から、力を借りている。
恩返しも検討中だ。自身も過ごしたチームの部室は「汚いので…。(ロッカーの)数が少ない。全員使えていない」というのが悩み。「キレイにしてあげられるように。全員が使えるスペースを確保したいと思います。もう考えています」と計画を進めている。
間近に迫ったプロ生活のスタート。「まだまだ走攻守、全てでレベルが足りないと思っているので、レベルアップできるように頑張ります」。大志を抱き、虎の正妻を目指す。
◆中川 勇斗(なかがわ・はやと)2004年1月27日生まれ、17歳。愛知県出身。172センチ、72キロ。右投げ右打ち。捕手。味岡小1年から「味岡キングス」で野球を始める。味岡中時代は「愛知尾州ボーイズ」に所属。京都国際では3年時に春夏連続で甲子園に出場し4強進出に貢献。高校通算18本塁打。2021年度ドラフトで阪神から7位指名を受ける。
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