阪神は２０日、ジェフリー・マルテ内野手（３０）、ジョー・ガンケル投手（２９）と来季の選手契約を締結したことを発表した。両者とも単年契約ながら、年俸は大幅アップとなった。矢野燿大監督（５３）はガンケルに新外国人ウィルカーソン加入での発奮を期待し、状況によっては中継ぎで起用することも示唆した。

　来季、阪神３年目を迎えるガンケルが１億円近くの増額を勝ち取り、年俸１５０万ドル（約１億７０００万円）で合意。タテジマのユニホームに袖を通し、来年こそ優勝メンバーの一員となる構えだ。

　「来季もまたタイガースに戻ってくることができて本当にうれしい。今季のようにチームとしても自分自身としても良い形でスタートを切って、今度こそ最後の瞬間に１位で終われるようにしたい」

　今季は先発ローテで回り、９勝３敗、防御率２・９５。デーゲームでは７勝無敗と圧巻の成績を残した。来季はアルカンタラや新外国人・ウィルカーソンらとの先発枠争いが待ち受けており「競争になる」と矢野監督もアピールに期待している。

　ただ、ガンケルとアルカンタラの両投手は中継ぎの経験もあるだけに、指揮官は「どっちでも使えるというのが俺の中ではある。ガンケルに関してもコントロールで乱れることはまずないから」と言及。先発調整でスタートするが、助っ人投手陣の適性を見極めた上で起用法が決定する。

　嶌村本部長も「ある程度、計算ができる選手ですので期待感は大きい」とさらなる活躍に期待。信頼も厚い優良助っ人が、大車輪の活躍を遂げる。（金額は推定）