阪神・サンズ 起死回生!9月打率・176不振の助っ人ここぞで意地の九回同点二塁打

 9回、同点打を放ち声を張り上げるサンズ。左は坂本(撮影・田中太一)
 9回、ビエイラから同点タイムリー二塁打を放つ
 9回、サンズは中越えに同点適時2塁打を放ち、阪神ナインに迎えられる(撮影・佐藤厚)
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 「巨人6-6阪神」(24日、東京ドーム)

 仲間が作ってくれたチャンスに燃えないはずがない。1点を追う九回無死二塁。阪神・サンズが守護神・ビエイラの変化球を捉えた。中堅フェンスを直撃する起死回生の同点適時二塁打。不振の助っ人が、価値ある引き分けに大きく貢献した。

 先頭の糸原が四球で出塁し、代走・植田が初球で二盗に成功。助っ人は「素晴らしい仕事を2人がしてくれて。少なくとも三塁に進んでもらう。あわよくばかえってきてくれるような打球を打てる球を待っていた。その仕事ができて良かった」と執念打を振り返った。

 打点を挙げたのは、西勇の代打で中前適時打を放ち、右腕に通算100勝をプレゼントした10日・広島戦以来10試合ぶり。9月に入り17試合で打率・176、0本塁打、3打点と苦しんでいるが「不調を引きずって打席に立つわけにはいかない」と心を奮い立たせて戦いに向かっている。

 この日の試合前には井上ヘッドコーチから身ぶり手ぶりで打撃指導を受けた。「一打席一打席を大事に。なんとか今日のような打撃を続けられるようにしたいと思います」。近本と中野の1、2番コンビが好調なだけに、サンズを含む中軸の奮起が今後の鍵を握る。

 「本当にジャイアンツは勝ち方を知っているというか、素晴らしいチームですし。スワローズも最近、絶好調なので。どの試合も大事になるし、負けられない戦いが続くので、どの試合も全力を尽くして、できるだけ多く勝てるように頑張っていきたいと思います」

 シーズンは残り25試合。ヤクルト、巨人との三つどもえの優勝争いも佳境に入っている。矢野監督は「状態を上げてもらわないとね」とサンズの完全復調を願った。土壇場で奏でた快音をきっかけに、S砲がよみがえる。

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