「阪神６－０広島」（１４日、甲子園球場）

　阪神はルーキー勢が躍動し、４連勝。貯金は矢野政権で最多８となった。

　試合後のお立ち台には、勝利に貢献したドラフト１位・佐藤輝、同６位・中野のふたりが上がった。「新人の中野です。これから覚えてもらえるようにもっと頑張ります」、「新人の佐藤輝明です。皆さんの前でもっとホームランが打てるように頑張っていきます。よろしくお願いします」と初々しく挨拶したふたりだったが、すでにファンのハートをわしづかみだ。

　昨季から通算０勝４敗の森下に対し、二回に中野が先制打。四回には佐藤輝が４号２ラン、五回にはマルテが２号２ランを放った。佐藤輝は七回にも適時打を放ち、２安打３打点。天敵攻略に大きく貢献した。

　中野は「いいピッチャーと聞いていたので、やりきろうと思っていた。まだまだアピールは足りない、しっかりアピールしていきたい」と振り返り、佐藤輝の一発については「外人みたいなホームランでうらやましい」と笑った。

　佐藤輝は「甲子園で打てて、一番よかった。うれしかったです」と笑い、手応えを問われると「打った瞬間、いくかなと思いました」と語った。カーブにややタイミングを外されながらも、パワーで右中間席へ。前回対戦で２三振と苦しんだ森下からの一発に「前はやられたので、今日はなんとか打とうと強い気持ちで打席に入りました」とうなずいた。