阪神・矢野監督ブチギレ 審判に外部接触疑われ猛反論「そんなんするわけないし」

 八回表終了後に審判と話す矢野監督(右から2人目)ら
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 「ヤクルト2-1阪神」(26日、神宮球場)

 阪神・矢野燿大監督(51)が激怒した。七回、小幡の本塁クロスプレーを巡るリプレー検証中、井上打撃コーチと次打者・近本が報道陣とコンタクトを取った疑いがあるとして審判団が指摘。試合中にいわれのない疑いをかけられ、指揮官は怒りをあらわにした。前日に10選手が離脱したコロナショックものしかかる中、チームは3連敗を喫した。

 表情全てが見えなくても怒りが伝わってきた。マスクが何度も波打ち、鋭い目つきでまくし立てる。矢野監督が就任以来、初めてグラウンドで声を荒らげた。

 「そんなんするわけないし」-。

 七回2死、本塁クロスプレーのリプレー検証中に誤解が生まれた。審判団は、ネクストバッターズサークルにいた近本と井上打撃コーチが、本塁後方にある記者席の報道陣とコンタクトを取ったように見え、情報の伝達をした疑惑を持った。

 その後、矢野監督が八回表終了後、交代を告げに行った際に、審判団は疑われる行動を取らないように指摘。これに指揮官が激しく反論。約6分間も試合が中断した。

 無観客だった6月21日・ヤクルト-中日戦(神宮)では、中日・与田監督が実況ブースから声が聞こえることを審判団に指摘。試合が一時中断したことがあった。

 審判が外部との接触に神経質にならざるを得ない面があったのも事実。矢野監督は試合終了後にも再度、審判団と話し合い、「疑われるようなことがあったのなら申し訳ない」と謝罪した上で、「試合終了後に注意してくれたらいいんじゃないの?信頼関係の中でやっている中で、試合中に言う必要があるの?」と伝えた。

 責任審判の森審判は「何もありません。NPBに報告します」と話すにとどめたが、矢野監督は試合後の話し合いで誤解とわだかまりが解けたことを強調した。

 「向こうの気持ちも理解しているんだよ。理解しているけど、何か俺らがズルすることなんかないわけよ。そういうふうに言われているような感じがするから。まあでも、最後はちゃんとそれを説明したし、向こうもそれを理解して、お互いに分かったということなんでね」

 チームは“コロナ禍”に巻き込まれて主力を欠く緊急事態。必死に戦う中で降りかかった“災難”もあり、後味が悪い敗戦となった。

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