阪神・球児が今季初セーブ!球団最年長記録 サヨナラ悲弾“やり返した”復活守護神や

 梅野と喜び合う藤川
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 「DeNA6-8阪神」(27日、横浜スタジアム)

 リベンジを誓った夜から2日。「ヨッシャー」とガッツポーズを見せると、マウンド上に久々の輪が広がる。行き来する流れに苦しみながら、阪神の藤川が必死に連敗を止めた。有言実行の今季初セーブで、球団最年長セーブ記録を更新。4時間の激戦に終止符を打った。

 「自分も一回、失敗してチームが苦しい中で、なんとか勝てたことがよかったです」

 試合は土壇場の九回2死に動く。サンズが起死回生の3ランを放つと、ブルペンの藤川は準備を始めた。リードは2点。だが、乱打戦は簡単には締まらない。先頭のソトにフルカウントから四球を与えると、続くオースティンには左前打を浴びる。無死一、二塁だ。

 佐野を中飛に斬ったが、三進を許して一、三塁。一打出れば同点、ホームランなら逆転されるピンチで、守護神はさらにギアを上げた。柴田に1-1から3球続けて直球勝負。空振り三振に斬った。宮崎に死球を与えて満塁としたが、最後は代打・楠本を左飛に打ち取って試合を締めた。

 開幕から負けが先行する中、迎えた25日のヤクルト戦。1点リードの最終回。今季初めてセーブシチュエーションで登板したが、2死から代打・西浦にサヨナラ3ランを浴びた。「悔しいです」。珍しく感情をあらわにした守護神は、「絶対にやり返します」と続けた。迎えたリベンジの舞台で23球の熱投だ。

 「球場でファンの方々の声援に支えてもらって、自分たちが力を出せるということを強く感じています。この状況が続きますが、1試合、1試合、集中して投げていきます」

 勝利球をそっと伊藤和に手渡し、プロ初勝利の苦労人を祝福した。登板3試合目で記した今季初セーブで、日米通算244セーブを記録。250セーブの大台にあと「6」とした。「矢野監督を男にする」と誓うシーズン。逆襲はここから始まる。

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