糸井 “吉田正+西川”新超人で日本一なる!「プロ中のプロ」からさらなる進化へ吸収

 ロングティーで快音を響かせる糸井
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 阪神の糸井嘉男外野手(38)が9日、春季キャンプ中の実戦出場を目標にした。阪神移籍後は例年3月中旬が初実戦だっただけに、2月中の出場はオリックス在籍の15年以来となる極めて異例の調整プラン。「日本一になります」と誓うように、今季に懸ける意気込みは強い。この日は沖縄県の「ANA BALL PARK」(浦添市民野球場)で自主トレを公開。「吉田正+西川」で超人の進化を図る。

 グラウンドに響く驚きの声とともに、糸井の打球は防球ネットの上を通過した。両翼98メートルのフェンスを軽く越え、推定140メートルの特大場外弾。西川(日本ハム)、吉田正(オリックス)があ然とした表情で打球を見上げ、藤井(中日)は「エグい」と漏らした。超人の完全復活は間近だ。

 「まだ足を気にしつつですけど。状態はいい。大丈夫です」。南国の日差しを全身に浴び、日焼けした表情に笑みがのぞく。昨季途中に左足首を負傷。腱(けん)に損傷が判明し、手術に踏み切った。まだリハビリ段階だが、年末の温暖な日に状態が良かったことで、同じく温暖な沖縄での自主トレを決めた。

 6日から始動。この日も全てのランメニューを消化した。フリー打撃では62スイングで、3連発を含む7本の柵越えを披露。経過は良好だ。今自主トレには古巣日本ハムから西川が初参加。吉田正とともに、リーグ屈指の好打者2人に刺激を受ける。「学ぶところしかない。プロ中のプロの技術を持っている」。後輩からも貪欲に吸収する中、狙うのは走攻守の超人進化だ。

 「今年は『吉田+西川』でいきます!!目指すのはやっぱりね、ああいう高いレベルじゃないと。成績も出ないと思いますしね」

 昨季打率・322、29本塁打の吉田正。3度の盗塁王など、走攻守で球界を代表する西川。一流選手たちと過ごす期間は代え難い刺激だ。ケージの外から2人の打撃を見つめ、気付けば技術論を交わす貴重な時間。時にはバットを交換してマシンに対した。目指すのは39歳シーズンのキャリアハイ。あらゆる角度からヒントを探す。

 温暖な地を求めた理由には、9日早まる開幕の存在もある。「実戦にはいつもより早く出よう思う」。阪神移籍後は例年、3月中旬が初実戦だった。2月中の出場はオリックスに在籍した15年以来で、極めて異例の調整プラン。4年契約の最終年。新外国人も続々と加入するが「日本一に向け、一緒に頑張りたい」と共闘を誓う。

 「今年はフルで活躍できるようにしたい。日本一になります、頑張ります!!」。南国の青空に誓った新年の抱負だ。FA戦士として、15年ぶりのリーグ優勝、35年ぶりの日本一に向け全てを懸ける。“吉田正+西川=超人覚醒”。39歳シーズンの超速始動、超進化で、チームを頂点に導く覚悟だ。

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