矢野監督「思い切ってぶつかっていくだけ」敗戦もCSファイナルS進出へ前向き

 ベンチを後にするナインに声をかけてねぎらう矢野監督(中央奥)
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 「セCSファーストS・第2戦、DeNA6-4阪神」(6日、横浜スタジアム)

 阪神は土俵際で試合を振り出しに戻したが、無念のサヨナラ負け。1勝1敗となり、CSファイナル進出はお預けとなったが、矢野燿大監督(50)は「精いっぱいやってくれた」とすっきりした表情だった。7日の第3戦はまさに運命の一戦。思い切ってぶつかっていくだけだ。

 敗戦を告げる打球が、右翼席にのみ込まれる。接戦を落として1勝1敗。CSファイナルS進出決定はお預けとなった。ただ、矢野監督に悔いはなかった。すっきりした表情で試合を振り返った。

 「お互いにすごいいいゲームできたし、決め手が最後、向こうにあったというだけのことで。みんな精いっぱいやってくれた」

 シーズン最終戦までの6連勝と、5日のCSファーストS初戦を合わせた“7連勝”がストップ。9月19日・ヤクルト戦以来17日ぶりの黒星だった。

 それでも逆境に屈しないチームの姿勢から、7日の第3戦へ手応えをつかんだ。5日は最大6点差をひっくり返しての逆転勝ち。そしてこの試合も…再現を期待させた。

 中盤に3点差を追いつき、1点を追う九回2死から福留が同点ソロを放った。岩崎が九回1死一塁で乙坂にサヨナラ2ランを浴びたが、選手は最後まで食らいついた。「今日負けたから、どうのこうのというのは別にないよ」と矢野監督。目の前で繰り広げられた全員野球が、前向きになれる理由だ。

 7日の第3戦に勝てばCSファイナルSに進出、負けか引き分けで終戦となる。先発は高橋遥。打線はDeNA先発・平良の攻略を目指す。

 「びびってやるものじゃないしさ。ここまで素晴らしい戦いをしてくれている。思い切ってぶつかっていくだけのことやから。素晴らしい戦いをしてくれているんで。やりきってくれたらいいんじゃない」。シーズン終盤から、選手は瀬戸際に追い込まれると勝負強さを見せてきた。このまま終わらない。いや、終わるはずがない。ともに戦ってきた選手を信じ、自信を持って決戦のグラウンドへ送り出す。

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