矢野監督、CSも攻める 6連勝“必勝積極タクト”貫く「守りに入るチームじゃない」

 ポストシーズンも一戦必勝!2年ぶりのCS進出を決めた阪神・矢野燿大監督(50)が1日、CSファーストS開幕となる5日・DeNA戦(横浜)以降も、投打でシーズン終盤のような攻めの采配を貫く方針を示した。1985年以来34年ぶりの日本一へ、“必死のパッチ”でタクトを振る。

 あの奇跡をもう一度-。今季最終戦で6連勝を飾り、劇的な逆転CS進出を決めてから一夜明け。矢野監督は浮かれる様子もなく、次のステージへ目を向けた。

 5日・DeNA戦からは日本一を目指す戦いが始まる。1敗が大きなダメージを残す短期決戦。「ウチらは守りに入るチームじゃないんで」。DeNA戦は今季16勝8敗1分けと大きく勝ち越しており、悪いイメージはない。受け身にならず、攻めて、攻めて勝利をつかみに行く。

 「選手信じて、自分信じて、そこで最高のものがこれだっていうふうに、自分で思いながらやっていきたいと思います」

 理想の展開は、強力なリリーフ陣を生かす先行逃げ切り。シーズン終盤のような戦いだ。6連勝中は、指揮官の積極的な采配が好ムードを作り、選手もプレーで応えたシーンが目立った。

 先月24日・巨人戦は初回からバスターエンドランを仕掛けて決勝点を奪った。同29日・中日戦は二回2死一、二塁で、高橋遥に代打・原口を起用。早い仕掛けで試合を動かすと、五回2死で代打・陽川が決勝弾を放った。

 采配に込めたメッセージは投手陣にも伝わった。6連勝中は計32投手が登板して54回で5失点。2リーグ分立後は球団新記録となる42イニング連続無失点で応えた。投打がかみ合う好循環が、2年ぶりのCS切符へとつながった。

 最終戦となった同30日・中日戦後のセレモニーでは、ラグビーW杯で快進撃を見せる日本代表を引き合いに出し、「最後までしっかり戦っていきたいと思います」と宣言。DeNAを倒し、今季10勝15敗と苦しめられたリーグ王者・巨人にもリベンジし、日本シリーズで再び甲子園に帰ってくることを誓った。

 2日からはCSファーストSへ向けて全体練習を再開する。球史に残る下克上の日本一まであと10勝。矢野監督が積極采配を振り、旋風を巻き起こす。

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