矢野監督「オレの責任」ソラーテ合流後10戦12失策 ポロポロしてんじゃねーよ

 「ヤクルト4-3阪神」(6日、神宮球場)

 阪神が逆転負け。またしても守備が乱れた。六回、先発のガルシアがヤクルト・中村に逆転2ランを浴びると、遊撃守備が不慣れな糸原の適時失策で手痛い追加点を許した。新加入のソラーテをスタメン起用して以降10試合で計12失策。矢野監督は攻撃重視オーダーの弊害の責任を背負った。

 勝負どころでまたしても繰り返された。失策が失点に絡み、敗戦へと進む悪循環。9連戦初戦は6連勝中のお得意様、最下位・ヤクルトを相手に痛い形で星を落とした。

 九回には1点差まで迫り、2死満塁とする粘りを見せた。矢野監督は「行ける雰囲気は作れた」と諦めない姿勢を評価。ただ、結果的にエラーで与えた1点が最後に響いた。

 2-3の六回2死一、二塁から守屋が広岡を遊ゴロに。誰もがチェンジと確信した打球を、糸原がはじいて適時失策となった。

 「本来はセカンドで守る選手がショートっていうのが簡単ではないと思うけど。そこは俺の責任と、(糸原)健斗も頑張らなあかんところと、両方あるかなと思う」

 打線の起爆剤・ソラーテが加入後、指揮官は最善の起用法を模索する日々が続いている。新助っ人を複数のポジションで起用し、現状では二塁が適任と判断。糸原が遊撃に回る試合が続いている。

 だが、攻守の歯車がかみ合わない試合が続く。チームは4試合連続失策。ソラーテ加入後は10試合で12失策。加入前より失策のペースが上がっている。

 「リスクも負って、何とか点を取ろうというところでね。ソラーテが来たことで、まあ俺自身も難しくなってる部分もある」。得点力を上げる課題もある中、指揮官は難しい判断を迫られている。

 守備のほころびは二遊間だけではなかった。五回2死三塁。青木の一、二塁間へのゴロを、マルテが一塁を大きく離れて捕球。二塁手に任せるはずの位置まで出て、一塁カバーが間に合わず適時内野安打としてしまった。

 久慈内野守備走塁コーチは「何回言ってもいつも出てしまう。(糸原)健斗より、そこがキーだと思う」と苦言を呈した。102試合で12球団ワーストの87失策。守備の破綻は、得点力よりも大きな課題になりつつある。

 得点力を上げるのか、守備を固めるのか。矢野監督は「ソラーテはいろんなものが見えて(判断した上で)使う状況じゃまだないから。その(得点力向上の)ために来た選手だから。そこは兼ね合いがちょっと難しい」。指揮官が頭を悩ませる日々は続きそうだ。

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