今季ワースト16残塁の拙攻で連勝止まる 西は2カ月勝てず…

9回、俊介(左)が犠打を失敗し、険しい表情の矢野監督(中央)
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 「阪神3-4巨人」(8日、甲子園球場)

 阪神が伝統の一戦に惜敗。連勝は3で止まり、首位・巨人との差は再び“デッドライン越え”の7・5差に広がった。八回に登板したジョンソンが、自らの一塁悪送球も絡んで今季初黒星。2度追い付き、一時勝ち越しながら今季ワースト16残塁の拙攻も響き、逆転負けを喫した。

 首位・巨人とのカード初戦は、互いに譲らぬ白熱の一戦になった。先発は西-菅野のエース対決。初回、2死から連続四球で一、二塁を招いた西は、大城に中前適時打を浴びて先制を許した。

 それでも二回、左手首付近の痛みで欠場した梅野に代わって、「8番・捕手」でスタメン出場した坂本が、左越え2号ソロで同点に追い付いた。さらに三回には2死一、三塁から中前適時打を放ち、一時勝ち越しに成功した。

 だが四回、西が菅野に中越え適時二塁打を許すと、続く六回には大城に右越え4号ソロを浴び、勝ち越しを許した。西は6回6安打3失点で降板。「坂本と公式戦で初めてバッテリーを組みましたが、良いリードに引っ張ってもらい、野手の方々にも助けてもらったおかげで何とか最低限粘ることはできました」と振り返ったが、5月10日の中日戦を最後に登板8試合連続、約2カ月間も勝ち星なしとなった。

 打線が執念を発揮したのは七回。先頭のマルテが右中間を破る二塁打でチャンスメーク。高山の犠打で1死三塁を作ると、代打・原口が3番手の大竹から、中犠飛を放って同点に追い付いた。

 勝負を分けたのは八回。3番手で登板したジョンソンが、1死から岡本に中前打を浴びる。ここで代走・増田大が送られると、ジョンソンが一塁にけん制悪送球。二塁に進まれると、直後の初球に三盗を許した。1死三塁とされると、陽には左前適時打を浴び、これが決勝点になった。

 九回は2死一、二塁の好機を作ったが、近本が二ゴロに倒れた。

 ジョンソンの失点は5月15日以来の巨人戦以来、登板13試合ぶり。今季33試合目の登板で、初めて本拠地・甲子園での失点となった。接戦に競り負ける形で痛恨の1敗。再びゲーム差は7・5に広がった。9日の第2戦はガルシアの先発予定。前半戦は残り2試合。これ以上、引き離されるわけにはいかないだけに、連勝フィニッシュといきたい。

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