中谷「振り抜けた」フェン直の三塁打で雄星撃ち!ド貧打虎で唯一長打&マルチ

 「交流戦、西武2-0阪神」(1日、メットライフドーム)

 暗い影を落とした4連敗。帰りのバスへと続く長い階段が、完封負けの疲労を倍増させる。重く苦しい暗闇の中、一筋の光が阪神・中谷の存在だ。この日唯一のマルチ安打、“雄星撃ち”でのチャンスメーク。課題を克服した若き主砲に、連敗ストップの希望を託す。

 「しっかりとストレートを、振り抜けたと思います」。試合後、振り返ったのは五回の打席だ。差は2点。先頭で打席に立った。西武のエース・菊池に対し、ここまでわずか2安打。追い込まれながらファウルで粘って7球目。低めの154キロをフルスイングした。

 右翼方向にグングン伸びた打球は、そのままフェンス最上部に直撃。あと数十センチでスタンドに届く打球だったが、中谷は足を緩めることなく一気に三塁に進んだ。後続が倒れたが、直球を捉えた一打。27日の巨人戦(甲子園)でも二回、野上の直球を左翼スタンドに運んだ。昨季、直球に悩まされた姿はない。

 七回に四球を選んで出塁すると、九回2死一塁で三塁前にボテボテのゴロ。それでも懸命に走って内野安打を奪った。気を吐く2安打3出塁。昇格後は全9試合に先発出場し、打率・290と結果を残している。試合後、敗戦に笑みはない。チームとしての雪辱は、バットで晴らすしかない。

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