ロサリオよ立ち上がれ 3カード連続負け越し、4位転落も金本監督信じて待つ

 「阪神3-6DeNA」(17日、甲子園球場)

 連敗で今季初の3カード連続の負け越し。借金2で4位転落。7試合ぶりに3得点したとはいえ、1桁安打は9試合連続。それでも阪神・金本知憲監督(50)は選手を信じる。なかなか調子の上がらないロサリオを責めることもなかった。きょう18日からはナゴヤドームで5位・中日と3連戦。ここから必ず巻き返す。

 今季ワーストの3カード連続の負け越しを喫しても金本監督は前を向く。今は我慢の時。マイナスに気持ちを向けてもおかしくない中、選手への信頼を強調した。会見の最後、自ら言葉を発した。

 「まあ、選手を信じてね、辛抱するだけです、はい」

 9戦連続の1桁安打でも上昇の雰囲気は感じられた。4点差を追った七回に、四球絡みとは言え2点を奪った。無得点に終わった九回も1死からの連打で一発同点の好機を作った。執念が見えた。

 「たまたま結果が出てないとかつながらないとかだけで、そんなに悲観することもないと思うし、そういう姿勢があるだけ、淡々とやってるわけではないし。僕は前向きに今日の試合を見たい、評価したいと思うし」

 責めなかったのはロサリオに関してもだ。3戦連続無安打の4タコに加え、守備でも失策を1つと、七回にロペスの打球を捕球できず、併殺に仕留められなかったミスから失点。ただ左中間フェンス手前への飛球と、大和の失策を誘発した強烈な打球でわずかでも「兆し」は感じさせた。

 金本監督は「守備は守備でちゃんとやってほしい」と話した上で「当たりだしたら集中力も出てくるでしょうし。まあ何て言うか、信じて、信じるしかないし、僕は」と信頼を強調。この日のロサリオは、13日から取り組んでいた左足を上げてステップを踏みながらタイミングを取る打法ではなく、従来のような形で打撃を行った。

 「成績を上げるために何とかやっていくしかない。練習するしかない」とロサリオ。結果を残さないといけない立場は理解している。この日の試合前練習では原口が一塁の守備練習を行った。片岡ヘッド兼打撃コーチは「今後は(交流戦で)DHもあるから」と説明。板山も前日から一塁でノックを受けた。

 首脳陣は信頼を寄せるが、ロサリオの低空飛行が変わらない可能性もある。そうなれば、スタメン落ちもありえるだけに、原口らの準備はそういった事態への備えにもなりえるが…。4位転落の敗戦にも、戦いはまだまだ続く。必ず上向くことを信じ、執念のタクトを振っていく。

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