糸井、開幕菅野撃ち任せろ 金本監督G倒キーマン指名に「そうさせてもらいましょ」

 阪神の糸井嘉男外野手(36)が20日、金本知憲監督(49)のキーマン指名に呼応した。3・30の開幕・巨人戦は菅野との対決が確実。本塁打を期待する“予言”に「ええね、それ。そうさせてもらいましょ」と腕ぶした。「1番・右翼」で出場予定だったこの日のDeNA戦は雨天中止。1、3、5番…。どの打順でも、指揮官の思いに応える覚悟だ。

 屋根のある通路を伝いながら、糸井は帰りのバスへと歩いた。隙間からのぞく雨雲を恨めしそうに見上げてつぶやく。「やりたかったわ」。開幕を目前に控え、闘争本能に火がつき始めた。照準は巨人に挑む3・30、菅野攻略。期待に全力で応える覚悟だ。

 「ええね、それ。そうさせてもらいましょ」。超人がビビッと反応したのは、金本監督の言葉を受けた時だ。前日19日、セ・リーグファンミーティングに参加した指揮官は、開幕戦でのG倒を高らかに宣言。相手エース・菅野撃ちのキーマンとして、糸井、福留のベテラン2人を挙げた。

 攻略のカギとして「左打者がポイントになる」と“予言”。その上で「福留や糸井あたりが一発、放り込んでくれたら面白いと思います」と期待を寄せていた。菅野との通算対戦成績は22打数6安打2打点。打率・273で本塁打はないが、心強いデータが指揮官の予想を後押しする。

 開幕戦は過去10試合の出場で打率・357で8打点。2014年と昨年は猛打賞を記録。3打点を挙げ、広島・ジョンソンを攻略した姿は記憶にも新しい。今月12日には動画サイトYouTubeで約5時間、米大リーグ・ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏のフォームを脳裏に刻み、東京ドームでの活躍イメージを膨らませた。

 雨天中止となったこの日のDeNA戦は、「1番・右翼」で出場予定だった。オープン戦に初出場した13日のヤクルト戦は5番、以降は3番で3試合に出場した。17日の中日戦では中堅左に豪快なアーチを記録。打順は1、3、5番と流動的で、他選手の状態で変動するが「監督が決めることだから、何番でも」と臨機応変に対応する。

 盗塁王、首位打者の個人タイトルにも挑む1年。指揮官の熱い期待に対し、超人の解釈はシンプルかつ明快だ。「何番でも“打て”ってことでしょ」。通路を抜けてバスに乗り込む直前、雨粒に襲われ「やっぱ無理やったな」と笑った。開幕までオープン戦は残り4試合。3・30を脳裏に描きながら、勝利に導く状態を整えていく。

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