ロサリオ、異例の志願“ミニキャンプ” 特打&特守、さらにウエートトレも!

 阪神は5日、甲子園室内で全体練習を行い、新外国人のウィリン・ロサリオ内野手(29)=前韓国ハンファ=が自主的な猛練習を敢行した。2種類のマシンを相手に約60分間振り込み、特守を30分。その後もトレーニングを続けるなど、外国人選手では異例の“ミニキャンプ”に首脳陣も目を細めた。6日のDeNAとのオープン戦で、甲子園デビューを果たす。

 フリー打撃を終えたロサリオがクラブハウスとは逆方向へ歩みを進めた。歴代の外国人助っ人であれば…“打ち上がり”という言葉があるように、この時点で練習を終えて帰路についていた。向かった先はカーブマシンのレーン。ここから異例の光景が始まった。

 先に打っていた福留を呼び止め、スイングの軌道やバットの出し方など積極的にアドバイスを求めた。それを反すうしながら約40分間、一心不乱にバットを振った。それでも物足りなかったのか、今度は隣のストレートマシンのレーンへ移動。そこからさらに20分間、痛烈な打球を何本も打ち返した。

 時間にして約1時間。フリー打撃も合わせた全体のスイング数は軽く500を超えた。さすがにこれで練習も終わるだろうという周囲の予想をよそに、今度は2種類のグラブを持って高代作戦兼総合コーチのもとへ。ここから30分間の特守で捕球姿勢やスローイングをチェックした。

 クラブハウスへ戻る際には「まだこれから練習をするので」と言い残し、ウエートルームで強化トレーニングなどを消化。キャンプ中の実戦で好成績を残し、蓄積疲労もある中での“ミニキャンプ”。金本監督は「志願して自分でやっているんじゃないの?こちらからやらせることはないから」と言う。

 その理由として「厳しい韓国時代を過ごしているからね(笑)」と推察した指揮官。2年間在籍したハンファでは、金星根元監督が提唱する猛練習で自らの体をいじめ抜いた。キャンプ中は午前4時に電話が鳴り、早朝特打に呼び出された逸話も残るという。

 ロサリオ本人もシーズン中のアーリーワークを欠かさないなど、新天地で活躍するために練習が必要だと認識している。高代コーチは「本人の志願。チェックポイントはいろいろあるけど、ハンドリングのうまさがあるので」と守備面でも高い評価を与えた。

 6日のDeNA戦で甲子園デビューを果たす新助っ人は、入団会見で「チームの優勝に貢献する」と誓った。秀でているのは打撃技術だけではない。練習する姿勢も過去の助っ人たちとはひと味違う。

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