メッセンジャー 3・9竜戦で実戦復帰へ 久々のブルペンで万全51球「心配ない」
右肩のコンディショニング不良を訴えていた阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が4日、甲子園で行われた残留組練習でブルペン投球を再開した。全ての球種を投げ、万全だと言わんばかりの51球。5日の状態に問題がなければ、9日の中日戦(甲子園)で実戦復帰する可能性も出てきた。
「マウンドに久しぶりに戻れて、本当にいい気分。実際のマウンドに戻るのが待ちきれないです。もう何も心配することはない」
充実した表情。堂々とした立ち振る舞い。エースとしての覚悟がにじみ出た。金村投手コーチも目を丸くする。「久しぶりのブルペンでまさかここまで投げるとは。傾斜の確認とか様子見程度かなと思っていたんですけど、試合にいけるくらいのね。ボールの球筋もよかった」。福岡で一報を聞いた金本監督も「一安心ですね、一安心です」と胸をなで下ろした。
最強助っ人右腕を小さな“乱れ”が襲った。キャンプ中の2月26日に右肩のコンディショニング不良を訴えノースロー調整に。同28日に3日ぶりにキャッチボールを再開し、状態は徐々に回復した。
本格投球は2月21日に韓国・KIAとの練習試合で1イニングを投げて以来で、満を持してのブルペン入りだ。照準は4年連続の開幕マウンド、3月30日の巨人戦に定まっている。「この先の見通しも立てることができたので、いいブルペンだったと思います」とメッセンジャー。全球種を投げ込むと、チームの“柱”としての自覚が言葉に宿った。