野球の底辺拡大へタイガースアカデミー開校 特別顧問・和田TA「明るく、楽しく」

 阪神は18日、4月から幼児・小学生を対象とした通年の野球教室「タイガースアカデミー」を開校すると発表した。特別顧問に就任する和田豊TA(55)は明るく、楽しく、礼儀正しくをモットーに掲げ、野球の楽しさを伝えながら将来のプロ野球選手育成を目指す方針。近年、叫ばれている野球人口の減少に歯止めをかけ、底辺拡大、ファン層の拡大にも力を注ぐ。

 どこでも野球ができる環境ではなくなってきた。趣味の多様化も進み、バットとボールを手に遊ぶ子供たちは一昔前と比べ、明らかに減った。それに伴う野球人口の減少。アカデミーの特別顧問に就任した和田TAは「プロ野球OBとして、すごく危機感を抱いている」と言う。

 自身が地元・千葉県で開催している少年野球大会では参加チーム、選手が減少。その現状を目の当たりにし「まずは野球との接点。野球って楽しいスポーツだということを子供たちに伝えていきたい」と力を込める。

 時代の移り変わりとともに子供への接し方も変わってきているだけに「明るく、楽しくという形になるかな」と指導方針を語った和田TA。その上で「礼儀の大事さ、感謝の気持ちを持つということもしっかり伝えていきたい」と意気込みを口にした。

 設立の目的は野球界の底辺拡大、ファン層の拡大。さらに「1人でも2人でも多く(プロ野球選手が)出てくれれば。いずれそういう選手が出てほしいと思います」と未来の虎戦士育成を掲げた。

 昨秋のドラフト会議では、毎年12月下旬に開催されるNPB12球団ジュニアトーナメントの阪神ジュニアチーム出身者では初のプロ野球選手となる安田尚憲内野手(18)=履正社=が、ロッテから1位指名を受けた。今回のアカデミーは阪神OBが直接指導することで、少しでも子供たちに夢を身近に感じてもらうことも狙いだ。

 既存の少年野球チームに配慮しつつ、今後は指導地域を拡大していく方針。少しでも野球が魅力のあるスポーツであることを-。元虎戦士が全力で子供たちに伝えていく。

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