遼馬、ホロ苦プロ初先発…メッセ骨折で緊急起用も2回3失点KO

 「DeNA8-2阪神」(13日、横浜スタジアム)

 いつもと少し違う景色。「そうは言っていられない」と首を振って臨んだ阪神・松田だったが、逆転を許して無念の降板だ。先発として初の1敗。2回を4安打3失点でKO。3連勝につなぐことができず、肩を落として振り返った。

 初回は2死二、三塁を背負った。宮崎を二飛に抑えて無失点でしのいだが、暗転したのは1点を先制した直後の二回だ。先頭の戸柱に右翼線を破られると、続く梶谷に9球粘られた末に四球。1死を挟んで倉本の初球だった。低いライナー性の打球が右翼に飛んだ。

 一度は捕球体勢を取った中谷だったが、白球が照明に入って後逸。一気に2者が生還した。さらに桑原にも左中間を破られて計3失点。試合の流れは相手側に傾いた。プロ6年、111試合目で、初の先発マウンド。不運もあったが、50球降板に香田投手コーチは語気を強めた。

 「行けるところまでというのはあったけどね。少し残念だった。まだ厳しかったかな」

 メッセンジャーが11日に右足骨折で離脱。同日に先発を告げられ、急きょ登板に備えたが…。試合後、松田は自責の言葉を繰り返したが、早期降板で継投も苦戦を強いられた。「ああいう展開になったらね。止められなかった」と金本監督。3番手の岩崎が筒香の2ランなどで3失点。試合の大勢は決まった。

 「球場が球場なので。低めに投げないといけないと。狙って高めに投げたわけじゃないので。そこが反省」

 左腕が肩を落とすと、続くメンデスも六回。筒香に2打席連発の2ランを浴びた。大量8失点での敗戦。松田は再び中継ぎに戻る可能性が高い。14日の投手指名練習から秋山、藤浪が再合流する予定だ。「戻ってきていい活躍をしてほしい」と香田コーチ。エースを欠いた今こそ、主戦2人の復帰がカギを握る。

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