青柳変身も初星遠い プロ初中4日で好投も2敗目

 「中日5-2阪神」(20日、ナゴヤドーム)

 好投はたった1球で暗転した。「納得して」投げた阪神・青柳の勝負球は左翼席中段で弾んだ。6回2/3を5安打3失点。中4日の背水登板で修正したが、悔やまれる2敗目となった。わずかな隙を突かれての敗戦。課題も残る登板になった。

 1点リードの七回。平田との対戦だ。3ボール1ストライクから5球目。内角低めのツーシームを狙われた。同点ソロを被弾。今季初星は目前で消えた。「狙われていたと思う。悔やまれる1球になった」。試合後は肩を落として唇をかんだ。

 「課題ですね」と振り返ったのは、その後のマウンド。2死から亀沢に左前打を浴び、出塁を許した。続く松井雅の打席で2球目。完全にモーションを盗まれる形で二盗を許した。得点圏に走者を進めたことで、松井を敬遠気味に歩かせて桑原にスイッチ。連打で勝ち越し点を失った。

 「ノーマークというか…。ギャンブル的に走られてしまった」

 隙を突かれた攻撃。香田投手コーチが「もう一踏ん張り」と指摘すれば、高代ヘッドコーチも「同じテンポで投げてしまった」と続けた。それでも3回で6失点した15日・広島戦から一転。金本監督は「誰も責める人はいないでしょ」とかばった。課題と収穫を手にした2敗目。黒星を成長の糧にして次戦に向かう。

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