糸井、本体合流見送り じっくりじっくり開幕最優先

 「阪神春季キャンプ」(24日、宜野座)

 右膝関節炎からの完全復活を目指す阪神・糸井嘉男外野手(35)が、25日から始まる最終クールでの完全合流を見送る方針が24日、固まった。当初は今キャンプ中の本隊合流を目指していたが開幕までに万全の状態に戻すことを最優先させる。

 見通しは決して暗くない。糸井の現状を踏まえ本屋敷トレーナーは「開幕までを逆算したら戻れる計算」と太鼓判。ただ、最終クールについては「今と変わらないです」と説明し、これまで同様にリハビリを取り入れた個別調整に重きを置く。

 患部の状態は上向きだ。これまでもリハビリを順調に消化しているほか、屋外でのフリー打撃など一部で全体に合流。23日には80%の力で走り込んだ。今後は、同トレーナーが「ありえると思います」と話す通り、これまでより多くの練習メニューに参加する可能性もある。

 じっくりと自分のペースで確実に歩を進める。チームのオープン戦開幕となる25日・日本ハム戦(名護)や翌26日の中日戦(北谷)中もチーム本隊から外れ、“留守番調整”で仕上げていく。

 開幕まで3~5試合のオープン戦出場を希望している糸井。本番で十分なパフォーマンスを見せるためにも、今は自身の調整メニューに専念する。

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