青柳“2桁ボディー”手応え 初ブルペンでウエートトレ効果

 阪神の青柳晃洋投手(23)が15日、鳴尾浜で今年初めてブルペン入りした。坂本誠志郎捕手(23)を相手に立ち投げで25球。同学年の正捕手候補からも絶賛された。入団当初77キロだった体重は85キロに到達。ウエートトレーニングの効果を実感している。目標とする開幕ローテ入り、2桁勝利に向けて準備万端。進化した姿でエースへの階段を駆け上がる。

 一回り大きくなった下半身から、浮き上がる直球には力があった。鳴尾浜のブルペンに響く重いミット音。筋トレを中心としたオフのトレーニングに、青柳は確かな手応えを感じていた。台湾でのアジア・ウインターリーグ以来、1カ月ぶりとなる投球練習。上々のスタートだ。

 「初めてにしてはだいぶよかった。昨年の今頃にしてみれば、相当安定している。ウエートトレーニングのいい影響が出ています」

 小雪舞うグラウンド。あまりの寒さでブルペン入りを悩んだが、「きょう入っておいた方がいい」と決断。立ち投げで25球を投げた。ミットを新調した坂本が、捕り損なう場面も。球威、キレに加えて、動く球はさらなる成長を予感させた。オフも継続する筋トレ効果。手応えはある。

 昨年、入団当初77キロだった体重は夏場に85キロまで増えた。6月1日の楽天戦で1軍デビューすると、5回1失点でプロ初勝利。数値の上昇と比例するように、シーズン終了までローテを守り抜いた。13試合の登板で4勝5敗、防御率3・29。オフは体重を維持しながら体脂肪減、筋数値アップに主眼を置き、トレーニングを続ける。

 「シーズン終盤から実感はあります。今日は力を入れたのは最後、何球かだけなので。バランス重視。手だけじゃダメなので、下半身をしっかり使って。よかったと思います」

 2年目の目標はローテ定着と2桁勝利。金本監督は能見、メッセンジャー、藤浪、岩貞に続く5番手投手として、青柳に高い期待を寄せている。昨季の課題として残ったクイックやけん制、守備など、投球以外の苦手分野も秋季キャンプで猛特訓。新球カーブの習得や、アジア・ウインターリーグで投手MVPに輝くなど、急成長で今シーズンに備えている。

 今後は2日に1回のペースでブルペン入りする予定で、状態を見ながら捕手を座らせた本格投球を開始する。「監督さんも『早くから実戦がある』と言われているので。2月1日にちゃんと投げられる状態にしたい」と青柳。指揮官、チームからの期待を感じながら、スタートする2年目シーズン。さらなる飛躍の準備は整っている。

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