才木“パチパチ投法”で飛躍だ 投げ終わりで右腕が背中に当たって音が鳴る!

 阪神のドラフト3位・才木浩人投手(18)=須磨翔風=が9日、“パチパチ投法”で飛躍を目指すことを誓った。肩周りの関節など柔軟性が自慢で、投球時に長い右腕を振るとフォロー後に背中に当たり、「パチッ」と音が鳴る。その音は調子のバロメーターで「調子がいいほど後ろ(背中)で鳴ります」と明かす。この独特フォームで力を発揮し、首脳陣へ存在をアピールする。

 やはり素材は抜群だ。体の柔らかさは絶品。才木の長い右腕がしなる。「パチッ」。ドラフト4位・浜地とのキャッチボールの最中、1球1球、右腕が背中に巻き付き、音が響いた。

 「いつも鳴りますね。いい音が鳴ると、腕を振れている感覚がある。調子がいい時は後ろ(背中)で音が鳴る」

 手足の長い188センチの大型右腕。腕が長いと、より打者に近いところで球を投じることができるため有利になる。しかもただ長いだけではなく、腕がしなる。ムチのようなしなやかさを実現させるためには肩肘周りの関節の柔らかさが必要だが、「かなり意識している。高校の時から(肩の)ストレッチとかをしっかりやっていた」と柔軟性の秘訣(ひけつ)を明かした。

 その柔軟性を証明するシーンがあった。入寮翌日7日の自主練習前。球場入りすると、後ろから腕を回し、肩付近まで徐々に指を伸ばす。そして首の付け根辺りに感じた痒(かゆ)みを、その手で掻(か)いたのだ。常人は肩の上から掻くが「下からの方がやりやすいので」とニッコリ。涼しい顔でさらりと言ってのけた。

 そんな柔軟性のある才木にとって、身近にいいお手本がいる。エースの藤浪だ。「あれだけ大きいのに、腕の柔らかさとか強さとかも含めて、しっかりまとまって投げている」と尊敬のまなざしを向ける。藤浪も長身で手足が長く、投げ終わりに右腕が背中方向に巻き付く。「聞ける機会があれば聞きたい。聞きたいこともあるので」と目を輝かし、対面を待ちわびた。

 この日の新人合同自主トレ2日目を無事終えた。スタンドから観客が見守る中での練習に、「一般の方も来られて、楽しいというか、プロで練習をしているんだな、と実感した」と初々しい表情。甲子園で“パチパチ投法”を披露する日を目指し、プロの世界を走りだした。

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