原口 4番で1発含む3安打3打点 金本監督うならせた

4回、左越えへソロを放つ原口 
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 「練習試合、阪神14-7LGツインズ」(13日、安芸市営球場)

 さすがは信頼できる男!韓国・LGとの練習試合が13日、高知・安芸で行われ、「4番・一塁」で起用された阪神・原口文仁捕手(24)が、ソロを含む3安打3打点の大活躍。金本阪神の今季最終戦でもあり、2年目のスタートに位置付けされる一戦。「超変革」の目玉ともいえる若虎の存在感が輝いた。

 どっしりした構え。オーラさえ漂い始めた。打線の起爆剤になったのは、紛れもなくこの男だった。首脳陣からの信頼も厚く、今キャンプ唯一の対外試合で4番に据えられた原口。ソロを含む3安打3打点の大爆発だ。

 「(3打席目まで)全部2ストライクに追い込まれてからだったんですけど、練習でやっていたことはできたかなと思います」

 球場がどよめく。痛烈な打球が左翼を襲うと、あっという間に弾丸ライナーでフェンスを越えた。1-3の四回、第2打席。リードを許す展開で4番の一振りがチームに勢いをもたらした。カウント3-2からの6球目。高めに浮いた変化球を確実に捉えて左翼防球ネットに突き刺した。

 一回には、先頭の上本が出塁してすかさず盗塁。無死二塁の好機を作ったが、横田、北條が連続で凡退した。2死二塁となり、流れを手放さないためにも確実に先制点を奪いたい場面。重要な局面でも中前打を放ち、プレッシャーに打ち勝つ勝負強さをみせた。

 足でも積極的な姿勢をみせた。五回2死三塁でも左前適時打で出塁。その後、2つの四球で三塁まで進んだ。7番・板山の打席で初球のワンバウンドした球を捕手が一塁方向へはじくと、原口は迷うことなく本塁へ向かった。際どいタイミングながら、タッチをかいくぐり間一髪セーフ。走塁でも意識の高さをうかがわせた。

 この活躍ぶりを金本監督も絶賛。「足は遅いけど、そういう意欲は買えるし、評価できる。やっぱりバッティングだね。バッティングはもう違うわ。対応力が」。全て追い込まれてからの3安打についても「しぶとくね。センター方向にもっと大きいのを打て始めたら将来十分、4番はある」と、4番を任せられるだけの存在だと評価した。

 この日は一塁での出場だったが「打てる捕手」となれば、チームにとっても大きい。盗塁阻止も今後の課題の一つ。右肩の状態は万全ではなかったが、懸命なケアによってシートノックも参加できるようになった。これからが勝負となる。

 今季1軍に定着したが、まだまだ気持ちは挑戦者。全ての部分で「アピールしていきたい」。来春は「4番・捕手」で開幕の座を狙う。

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