阪神・坂本、ヤ・山田先輩、もう走らせません! 正捕手へ猛アピール

 「阪神紅白戦、紅組4-7白組」(10日、安芸市営球場)

 来季こそ、山田を封じる!阪神・坂本誠志郎捕手(23)が10日、状況設定された紅白戦に「8番・捕手」で先発出場。二盗阻止と決勝二塁打で23歳のバースデーを祝った。矢野燿大作戦兼バッテリーコーチ(47)も高評価。来季は履正社高の1学年先輩でもあるヤクルト・山田哲人内野手(24)を一塁にくぎ付けにする。

 矢のような送球に、球場がドッと沸いた。二回2死一塁、坂本が強肩を発動した。力強い送球で俊足荒木の二盗を阻止。「走ってくるケースでしたし、青柳もクイックを意識してくれていた。いい球がいって良かったです」。原口、梅野らライバルの前で、持ち味を存分に発揮した。

 この秋、攻守にグングン伸びている。前日9日のスチール防止練習でも7回中、7度二盗を阻止。付きっきりで指導を受ける矢野作戦兼バッテリーコーチから、「シートノックから良かった。こうやっていけばいいというのが見えだしている。春から全体的に良くなっている」とお墨付きをもらった。

 矢野コーチと目指す来季の目標がヤクルト・山田封じだ。今季、チームは8度走られ、100%の成功を許した。2年連続トリプルスリー&盗塁王の山田は履正社高の1学年先輩。盗塁阻止率・063に終わった坂本も2度刺すことができず、プロの厳しさを教えられた。来季こそ、天敵を一塁にくぎ付けにしたい。坂本は「そこを目指していかないといけない。そういう人を刺さないとチームから認められないし、ピッチャーからも信頼されないと思う」とターゲットに定めている。

 バットでも、成長を感じさせた。1-1の五回無死満塁、フルカウントから松田の直球を捉え中越えへ。決勝の3点二塁打に「真っすぐに振り負けないように意識している。いい成果が出せました」とうなずいた。

 「最高の誕生日になったな!」

 この日は23歳のバースデー。同世代のチームメートからお祝いされ、「いつも(運を)持っていないので、たまに持っているところが出て良かったです」とニッコリ笑った。現状、来季の開幕スタメンは横一線。課題を一つずつ克服し、その座を射止める。

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