高山バット最重量 おかわり、金本より重い990g!ミズノ担当者「聞いたことない」

 「阪神秋季練習」(9日、甲子園)

 超パワーアップや!阪神・高山俊外野手(23)が、“怪物バット”を発注していたことがわかった。従来のものより100グラムも重い、約990グラム。それもマスコットバットではなく、試合用として紅白戦や練習試合など秋の実戦でも使用していく見込みだ。この日は、甲子園で行われた秋季練習に参加。前代未聞の超重量バットで、強打者への道を歩んでいく。

 手に残る重量感が強打者への道しるべだ。甲子園の室内練習場で行われたフリー打撃。高山の手元には従来のバットではなく、100グラム重い990グラムの“化け物バット”が握られていた。秋季練習、秋季キャンプと続いていく鍛錬の場で試合用として使っていく。前代未聞の新相棒で、長打力に磨きをかける。

 今季の最終戦となった1日・巨人戦後、契約するミズノ社に発注。この日、初めて振り抜いた。マスコットバットで1キロ前後はよくあるが、試合用での990グラムは前例がない。担当者も「重いバットを使う選手でも今は920~930グラムですから。聞いたことがないですね」と話す。

 12年に西武・中村が950グラムを使い、当時は最重量バットと言われていた。金本監督の現役時代も930~940グラム。過去にない挑戦となるが、高山は「振る力がないと重いバットは振れないので」とやる気満々だ。

 秋季練習初日のこの日、指揮官から新たな注文があった。「重くて長い(マスコット)バットを(秋季)キャンプまでに用意しておくように」

 今季は134試合に出場して打率・275、8本塁打、65打点。球団新人記録を塗り替える136安打を放ったが、来季さらなるレベルアップを求める。「今シーズンの反省も含めていろんな練習ができる時期だと思うので、目いっぱいやっていきたいと思います」。その一方で、体作りにも重点を置いていく。

 昨年は、右手有鉤骨(ゆうこうこつ)の骨折でトレーニングに全力を注ぐことができなかった。ズシリと重い商売道具を自分のものにするためには、筋力アップも必要不可欠。2月のキャンプインまでに、どれだけ強くなれるか。自身を追い込む覚悟もできている。

 「昨年は周りに比べて出遅れてしまったので、その分を取り返すくらいトレーニングしていきたいです」

 この日の練習後、甲子園の上空を覆っていた分厚い雲はどこかに消し飛んでいた。秋風吹く夕暮れの聖地が、高山の2年目への挑戦を見守る。990グラムの新相棒を手に、ヒットメーカーが進化する。

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