金本監督、甲子園初G倒や「0勝?それは絶対あきまへん」

 負けっ放しでは終われない。阪神・金本知憲監督(48)が5日、6日からの巨人3連戦(甲子園)での必勝を宣言した。今季、甲子園での巨人戦は0勝6敗1分けと屈辱的な成績で「それは絶対あきまへんね」と選手の奮起を促した。宿敵を叩き、CS進出の可能性をつなぐ。

 阪神ファンが一番盛り上がる伝統の一戦なのに…。今季の巨人戦は東京ドームで6勝6敗と五分の戦いを見せながら、甲子園ではなぜか0勝6敗1分け。金本監督は衝撃的な事実を伝えられると、声のトーンを上げた。

 「1試合も勝っていないの?うわお…、それは絶対あきまへんね。阪神ファンって、巨人に勝ったら納得するところがあるからね。そういうファンが多いから」。甲子園での巨人戦は残り6試合。1試合でも多く、勝利の六甲おろしを響かせることを約束した。

 4日・DeNA戦で今季ワーストの7連敗を止めた。自力でのCS進出の可能性はなくなっているが、残り16試合で3位・DeNAとは4ゲーム差。浮上するのか、逆に沈むのか。今カードは真価が問われる3連戦となる。

 2位・巨人は最近10試合で1勝9敗と急失速している。リーグ優勝は厳しい状況だが、DeNAが4ゲーム差と迫ってきており、必勝態勢で乗り込んでくる。

 初戦となる6日の相手先発は菅野。阪神戦は今季、3試合で1勝1敗、防御率0・00。24イニングでわずか2点(自責点0)しか奪えていない。

 2戦目以降も難敵が続く。7日の先発・田口とは5試合で0勝4敗。8日の先発・内海にも2試合で0勝2敗と苦しめられてきた。

 指揮官は「苦手意識もなにも、終わりの方に言っても仕方ない。結局、苦手のまま終わってしまったんだから」と現実を受け入れつつ、来季へ向けて確かな爪痕を残すことを約束した。

 「個々の工夫でいくのか、チームとして何かをやっていくのか。打撃コーチと相談します」。巨人戦打率・215と苦手にしているゴメスの起用を思案し、左腕を苦手にしている高山を2、3戦目は先発から外す可能性も示唆。なりふり構わず、勝ちに行く意気込みだ。

 甲子園での指名練習では、打撃ケージ裏で選手のスイングを注視。遊撃・北條にノックするなど、精力的にグラウンドを動き回った。CS進出へ向けて気持ちは途切れていない。可能性がある限り、前に進むだけだ。甲子園で宿敵を倒し、奇跡への推進力を生み出す。

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