岩貞4勝目消えたけど…黒田には勝った

 「阪神1-4広島」(20日、甲子園球場)

 またも、勝利の女神にソッポを向かれた。阪神1点リードの九回、あと1死だった。ところが…。守護神マテオがまさかの救援失敗。ベンチで戦況を見つめた岩貞祐太投手が表情を失った。

 「………」

 試合後は無言でクラブハウスへ。粘投を展開し、中継ぎも必死にバトンをつないだだけに、ショックは大きい。

 黒田と今季3度目の投げ合い。過去2試合は白星なし。強い心でマウンドに立っていた。

 試合序盤は球数を投げさせられた。初回24球、二回18球、三回17球…。際どいボールを見極められ、ファウルで粘られても、集中力は保ち続けた。1点の援護をもらった直後の五回は失策で先頭打者を許したが、後続をピシャリ。結局、七回までスコアボードにゼロを並べ続けた。

 「野手の方々の守備に助けてもらって、何とか無失点で切り抜けられました。球数は多くなってしまったのですが原口がうまく的を絞らせない配球をしてくれました。課題もありましたけど、ゲームをつくるピッチングができて良かったです」

 7回2安打無失点。試合中、広報を通して寄せたコメントには充実感がにじんだ。これも先発の宿命なのか。岩貞が好投しながら、白星を手にできない試合が目立つ。今季3勝2敗だが、もっと勝ち星を積み重ねていてもおかしくない内容だ。

 振り返れば、4月9日・広島戦(甲子園)も7回2/3を2失点。4月16日・中日戦(ナゴヤドーム)も7回無失点と好投したが、リリーフが打たれ、白星が吹き飛んでいた。

 巨人・菅野も好投したため防御率1・03、63奪三振はリーグ2位のままだが、左腕の覚醒は本物だ。前回登板の14日・DeNA戦(横浜)は4回3失点と崩れたが、きっちり修正。延長の末、悲劇の結末を迎えたが、放った輝きは色あせない。いずれ勝ち運を引き寄せられると信じて、次回へ気持ちを切り替えたい。

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