福留は諦めない!虎唯一マルチ&適時打

 「阪神2-9中日」(4日、甲子園)

 ゲームセットになるまでは諦めない。絶望的な点差を前にしても、どん欲に1点をもぎ取る姿勢に変わりはなかった。敗戦濃厚で空席が目立ち始めた中、阪神・福留が意地の一振りを見せた。チームの2点目で、この日唯一となる適時打を放って、見せ場をつくった。

 8点差を追う九回だ。2死からゴメスが左前打で出塁し、2死一塁となった場面だった。金子の投じた初球の直球を迷うことなく振り抜くと、快音を残した打球は右中間を破った。自身は二塁に進み、一走・俊介が2点目のホームを踏む適時二塁打となった。

 「その打席、その打席で自分のやることがね」と福留。劣勢の中でも自分のやるべきことは見失わない。状況に応じて自身の仕事を果たす。この日も目の前の一球に集中したからこその結果だ。七回には、先頭から右前打を放って出塁して4月30日のヤクルト戦からの連続試合安打を「4」に伸ばしていた。

 これで複数安打と打点は、3日の巨人戦に続いて2試合連続のものとなった。チームが思うように波に乗りきれない中でも、好調をキープする5番打者は頼れる存在だ。スコアボードの九回に刻まれた「1」の文字。明日につながる一打と思いたい。

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