メッセでもダメ…まさかの5連打KO
「阪神2-7広島」(11日、甲子園)
エースでも負の流れを断ち切れなかった。1-1の六回、先頭ロサリオ、松山の連打でピンチを招くと、昨年までのチームメート・新井に左越え勝ち越し二塁打を献上。死球を挟み、まさかの5連打でKOされた。
「こういう日もある。全然ダメでした」
阪神・メッセンジャーは両手を腰に当て、ガックリとうなだれた。今季初の土曜日の甲子園。スタンドを黄色く染めた虎党の落胆とは対照的に、左翼席側の一部は真っ赤に燃えていた。
負のデータが生きていた。試合前まで、過去4試合のスライド登板は2勝1敗ながら防御率7・58。この日も、前日の降雨の影響で、ぬかるんだマウンドに苦しめられた。先制点を許した二回は2四球と安打で満塁とされ、1番・安部に右前へ運ばれた。広島・黒田との投げ合い。その後は踏ん張り、味方の援護を待ったが、こらえきれなかった。
「マウンドが柔らかく影響はありました。でも自分の調子も悪かったので、マウンドのせいにはしたくない。いっぱい打たれて、いっぱい点を取られた」
昨季のデーゲームは7試合に先発し、6勝無敗、3完封。無敵を誇ったが、5回0/3、8安打5失点で今季初黒星を喫した。このままでは終われない。次回は17日・巨人戦(甲子園)に先発予定。お得意様相手にエースの姿を取り戻したい。
