右殺しは任せろ‐。阪神・建山義紀投手（３８）が２８日、１軍練習に合流し、右打者封じの刺客となることを誓った。リーグ最高打率を誇るヤクルト打線。バレンティン、山田、畠山の強力トリオを眠らせ、タテジマに勝利を呼び込む。

　入団会見から１カ月。時間を費やし、自信を持てる時が訪れるのを待った。２軍戦４試合に登板して防御率０・００。２７日のウエスタン・中日戦でも右打者２人を完璧に抑えた。時は訪れた。

　「復帰第１戦をホームで投げられたら幸せですね。実戦を離れていたのが大きな原因だったと思うし、時間はかかったけど、今はしっかり投げられるようになりました」。休日を返上して、甲子園での指名練習に参加したチーム最年長右腕。４年ぶりの日本球界復帰登板を前に、胸を躍らせた。

　「流れの中で比重が右（打者）に強くなるかもだけど、右左でどうのというピッチャーじゃない。１イニングを任せられたら。タイプ的にもいないし、経験もある」と和田監督。建山も「基本的な仕事はそこ（右打者封じ）だと思ってます」と課された役割を自任した。

　首位・巨人を２・５差で追う猛虎に加わった変則右腕。新たなピースが救世主となり、９年ぶりのリーグ優勝を導く。