遠藤、6場所で敢闘賞!春は綱初挑戦

 「大相撲初場所千秋楽」(26日、両国国技館)

 注目のホープ、遠藤は貴ノ岩の下手出し投げに屈したものの、11勝4敗で自身初の三賞となる敢闘賞を獲得した。幕下付け出しの初土俵から所要6場所での初三賞は史上2位タイ。春場所(3月9日初日、大阪市ボディメーカーコロシアム)では前頭上位への躍進が確実で白鵬、日馬富士の両横綱への初挑戦が実現しそうだ。また、白鵬の優勝パレードでは同じ伊勢ケ浜一門ということもあり、旗手の大役を務めた。

 終わった時には、もう明日を見ていた。遠藤は貴ノ岩に敗れると、ちょっぴり自虐的な笑みを浮かべた。「自分らしくなかったな、最後はこういう結果か、みたいな気持ち。でも、終わったことを考えても勝ちに変わるわけじゃない」。悔しさを胸にしまい、努めて冷静に振り返った。

 三賞選考委員会では文句なしで敢闘賞に決まり、勝てば技能賞も‐と条件をつけた。デビュー6場所目の三賞ダブル受賞なら、史上最速記録。重圧になったのか、いつもの遠藤ではなかった。

 立ち合い後の突っ張り合いから左を差して右上手を引く。万全の形で投げにいこうとした直後に落とし穴が待っていた。貴ノ岩に絶妙のタイミングで右上手を切られて、出し投げを食らった。

 「最後にこうなると決まっていたから(13日目に)琴欧洲関に勝てたのかなと、今は思いますね」

 三賞ダブル受賞も、62年初場所の豊山に並ぶデビュー6場所目での最多12勝にも届かなかったが、師匠の追手風親方(元幕内大翔山)との男の約束を果たした。

 昨年秋場所前に食事に誘われ、乾杯時にこう言われた。「敢闘賞を取れよ」。約束を2場所遅れで果たした。「三賞はひとつもらえるだけで光栄。感謝の気持ちで素直に喜びたい。何より親方との約束を果たせたのがよかった」。まげが結えないざんばら髪力士が初々しく笑った。

 11勝で、来場所は前頭筆頭あたりへの躍進が予想される。両横綱、三役をはじめ上位陣と総当たりする位置で、北の湖理事長(元横綱)は「来場所は上位に上がる。そこでどういう相撲を取るか。柔軟性はあるから、あとは寄っていく時の相撲力(ちから)が欲しい」と課題を挙げた。

 沸騰中の人気で、今場所は平日でも異例の大入りが出た。強い日本人力士誕生への期待は高まるばかり。その試金石になる春場所へ「今のままでは全然上位には歯が立たないし自信もない。だから稽古あるのみです」。ホープはしっかりと足元を見つめた。

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