横浜Mが異例の宣誓「愛される」クラブ目指す 中沢との契約交渉のさなか
J1の横浜Mが11日、公式サイトに、サポーターへ向けた決意表明文を掲載した。チームの象徴的選手であるDF中沢佑二について来季の契約について大幅減俸や条件の再提示が報じられる中、「皆様に愛される強い横浜F・マリノス」をつくることを誓った。各選手との契約交渉の最中にこうした文書が発表されるのは異例だ。
文書は横浜Mの長谷川享社長の名義で発表された。「クラブおよびチーム所属選手に関し、様々なマスコミ報道がなされており、これにつきましては、ファン・サポーターの皆様に多大なご心配と不安をおかけし、まことに申し訳ございません」と謝罪した上で、「弊社としても『皆様に愛される強い横浜F・マリノス』を作っていきたいとの強い思いのもと、そのチーム作りにまい進する事をお約束いたします」と、チームを強くしたい、という思いはサポーターと同じであることを強調した。
中沢については、今季3年連続となる全試合フルタイム出場を達成するなど、依然としてチームの主軸を務めているが、来季の大幅減俸を提示された。この後、9日にチーム側から条件を再提示する旨が中沢に伝えられた。
今回の決意表明文では「現在、チーム体制強化の検討ならびにそれに向けた各選手との契約交渉を始めたところであり、まだ皆様にお話しできる段階には至っておりません」と中沢の名前は出さず、各選手との契約交渉を進めている最中であるとした。その上で、「しかるべき時期に皆様にきちんとお伝えしたいと存じますので、いましばらくお時間を頂戴できればと考えております」とファン・サポーターへ求めた。
横浜Mは12日、新潟と天皇杯4回戦(日産スタジアム)を戦う。