「J1、G大阪2-1大宮」(11日、市立吹田サッカースタジアム)
あれから5年。その思いがG大阪のDF今野を突き動かした。後半4分、MF宇佐美の左CKを中央で頭で合わせて先制点。「ボールもよかったし、ゴールに向かって無心で打ちました。うまく決められた」と表情を崩した。
東北魂を込めた1発だった。宮城県仙台市出身。「東北出身として、思うところはたくさんある」と故郷へ思いをはせる。試合前には、輪になって東日本大震災の犠牲者へ黙とうをささげた。「自分のプレーは地味だけど、最後まで諦めないのが特徴。そういうところで皆さんに勇気を与えたい」。ゴールシーン以外でもセンターバックとして最終ラインで体を張り、持ち味を存分に発揮した。
後半16分には、DF藤春のクロスをMF阿部が左足で合わせ、追加点を奪った。後半ロスタイムに失点したが、新スタジアムの公式戦3試合目で、待望の初勝利。平日のナイターにもかかわらず集まった2万535人のサポーターを沸かせ、長谷川監督も「80分までは言うことはない」と合格点を与えた。
「いい雰囲気の最高のスタジアム。これからここで、もっともっと勝ちたい」と今野。盤石のG大阪が戻りつつある。