武藤“恩返し弾”浦和快勝発進
「サッカー・アジアCL、浦和2-0シドニーFC」(24日、埼玉スタジアム)
各地で1次リーグが行われ、H組の浦和は、ホームでシドニーFC(オーストラリア)を2-0で破り、白星発進した。前半8分にMF武藤雄樹(27)が先制点を挙げると、後半20分にはFW興梠慎三(29)が追加点。
歓喜に沸くスタジアムの片隅で、誇らしげに背中のエースナンバーを指さした。浦和は前半8分、MF梅崎のクロスに反応したMF武藤が先制点。「(クロスが)相手に当たってラッキーな形に見えたかもしれないけど、あのタイミングでクロスを上げてくれと話していた。狙い通りですね」と胸を張った。
加入2年目の今季から、背番号9を背負う。かつては福田正博氏らがつけていたチームのエースナンバーだ。「9番をつけることで、たくさん期待されるということは感じていた。それに結果で応えたいと思っていたので、最初の試合で決められてホッとしています」。今季の初陣で、決めてみせた。
成長した姿も見せつけた。シドニーFCを指揮するのは、武藤が仙台時代に師事したアーノルド監督。「アーニー(アーノルド監督の愛称)は仙台時代、あまり試合に出ていない自分をスタメンで使ってくれて自信をつけさせてもらった。昨日も少し話をして『ゴールを決めてみせるよ』と話していた」。宣言通りの“恩返し弾”だった。
ペトロビッチ体制では3度目となるACLで、初の白星スタート。「まずはグループリーグを突破しないと始まらない」。勝利の立役者となった新9番は、力強くアジアの頂点を見据えた。