本田“無得点の呪縛”解いた!強烈左足

 「W杯アジア2次予選、日本3-0カンボジア」(3日、埼玉)

 E組の日本はカンボジアを3-0で下して2戦目で初勝利を挙げ、1勝1分けとした。日本は前半に本田圭佑(29)=ACミラン=が代表通算30得点目となるゴールで先制。後半には吉田麻也(27)=サウサンプトン=と香川真司(26)=ドルトムント=が加点し、今年国内最後の試合を快勝で飾った。8日には中立地のテヘランでアフガニスタンと対戦する。

 想定外のスコアレスドローに終わったW杯アジア2次予選初戦のシンガポール戦から118分、日本を縛り付けていた“無得点の呪縛”を解き放ったのは、やはりFW本田だった。0-0の前半28分、ペナルティーエリア外でボールを受けた本田は、やや内側に持ち出し左足を一閃(いっせん)。強烈なミドルシュートは相手GKの両手をはじき、ゴール上部に突き刺さった。

 日本にとって待ちに待った今予選初得点。ミドルシュートの重要性を説き続けたハリルホジッチ監督の言葉を遂行し、カンボジア李太勲監督に「ワールドクラスのプレー」と言わしめた価値ある先制弾は、本田にとっても節目の代表通算30得点目となった。「入ると思っていなかったので取りあえずホッとした。やることが多く、あまり振り返るタイプではないが、ちょっとずつ積み重ねて来たんだなと思う」と、やや感慨深げに振り返った。

 予選初勝利にも「結果と内容は別物。勝ったことは評価されるべきだが、3点は物足りない。勝った時こそ厳しく、なぜ3点しか取れなかったのかと見ていくべき」と当然、本田に笑顔はない。シンガポール戦の23本を上回る34本のシュートを浴びせながらも3得点。「点を取りたいオーラが出て、行ける時に行くという一点張り。チャンスのつくり方がうまくない」と、日本の攻撃陣の抱える問題点が浮き彫りとなった。

 その要因を本田は「マインドの違い」と説明した。自身が所属するACミランをはじめ、海外組がプレーするチームはいずれも欧州の強豪とは言い難く、対戦相手を圧倒する試合展開に慣れていない。「普段やっているサッカーとは全く違うマインド」と切り替えの難しさを力説した。

 勝ち点3という最低限の結果にも「もっと高いところを目指さないといけないチーム」と日本の可能性を追い求める。攻撃の最適解を模索しながら、本田は歩みを進める。

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