サッカー元日本代表監督の岡田武史氏（５８）がオーナーに就任したＦＣ今治（四国リーグ所属）が２３日、愛媛県今治市内で新体制発表会を行った。岡田オーナーは「１０年後にＪ１優勝」など目標を語り、ＥＸＩＬＥが所属する芸能事務所「ＬＤＨ」がスポンサーに決定したと発表。そのほか国内外の有名企業や著名人がスポンサーやアドバイザーとして名を連ね、地方クラブの壮大な夢がスタートを切った。

　岡田オーナーが、ＥＸＩＬＥとの豪華コラボで壮大な夢を追う。

　ＦＣ今治の新ユニホームスポンサーに決定した「ＬＤＨ」はＥＸＩＬＥのリーダー・ＨＩＲＯが社長を務め、ＥＸＩＬＥを筆頭に多くの人気アーティストが所属する芸能事務所。今季チームはユニホームの背中に同社のロゴを入れて戦うことになる。

　岡田オーナーが日本代表監督を務めた２０１０年Ｗ杯南アフリカ大会でＥＸＩＬＥが応援ソングを作製したことからＨＩＲＯ社長と親交が深まり、「子供たちの夢や希望を作るという思いに賛同してくれた」と岡田オーナー。新体制発表会にはＨＩＲＯ社長がビデオメッセージで「岡田監督の思いに共感した。全力でサポートしたい」とエール。愛媛県出身のＥＸＩＬＥメンバー・白濱亜嵐もスペシャルサポーターとして登場した。

　「１０年後にＪ１で優勝争いをし、日本代表に４～５人の選手を送り込む」と目標を掲げた岡田オーナー。強いチームをつくるだけではなく「スタジアムをお祭りみたいな場にしたい」と話し、「ＥＸＩＬＥのコンサートなんかをやって人が集まるきっかけになれば」と、その集客力を活用する構想も披露した。

　スポンサーにはＬＤＨのほか、三菱商事など国内外の有名企業が参加。元プロ野球ヤクルト監督の古田敦也氏、ラグビー・神戸製鋼ＧＭの平尾誠二氏らもアドバイザーとして名を連ねる。Ｊ３より２つカテゴリーが下の地域リーグで戦うＦＣ今治。驚きの豪華布陣で挑戦を開始した。