ザックが来たら見込みアリ 欧州へ出発
サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(61)が10日、欧州でプレーする選手を視察するため、羽田空港からドイツへ出発した。
MF本田圭佑(27)=ACミラン、FW香川真司(25)=マンチェスター・ユナイテッド=ら主力はテレビでチェックし、「W杯メンバー23人のリストをつくる」ため当落線上の選手を訪れる。最初に試合を見るDF酒井宏樹(23)=ハノーバー=ら、訪問された選手は正念場を迎える。
今回視察する選手はメンバー入りの当落線上にあるのか?と問われたザッケローニ監督は「そういうことです」と明言した。「常連、中心選手はここ4年間で能力、特徴は把握している。テレビを見ながらでもイメージできる。それよりも23人に絞る作業を優先したい」と、今月末までの欧州滞在で情報を集める。
12日に酒井宏、13日にMF細貝萌(ヘルタ)の出場試合を観戦する。ともに代表の主力とは言えず、メンバー入りをかけたアピールが必要になる。一方で、3月のニュージーランド戦に呼ばれていないMF乾貴士(アイントラハト・フランクフルト)やFWハーフナー・マイク(フィテッセ)らにとっては、訪問はチャンスがあることを意味する。
本田や香川については「その2人よりも前に、見る選手がいる」としておりメンバー入りは当確だ。FW大久保嘉人(川崎)、FW佐藤寿人(広島)のような招集歴が少ないベテランも「最後の最後で彼らの方が力を貸してくれるなと思ったら、そちらを選ぶ」と候補に入っていることを強調した。
昨年、選考する上で「63人のリストがある」と発言していたが、現在は「55人」といたずらっぽく笑った。MF南野拓実(C大阪)のような新星が現れた今、出場経験のある海外組も、うかうかしていられない。