「ＲＩＺＩＮ．３７」（３１日、さいたまスーパーアリーナ）

　ＭＭＡルール１２０キロ契約５分３回戦は元大相撲十両貴ノ富士のスダリオ剛（２５）＝ＨＩ　ＲＯＬＬＥＲＳ　ＥＮＴＥＲＴＡＩＮＭＥＮＴ／ＰＵＲＥＢＲＥ＝がボンサイ柔術黒帯でプロレスラーでもある関根“シュレック”秀樹（４８）＝ボンサイブルテリア＝に１回５３秒ＴＫＯ勝ちした。

　スダリオはこれまでＲＩＺＩＮで４勝１敗。昨年には米国で武者修行し、公開練習では大相撲時代よりも引き締まって筋肉量が増した肉体と力強いミット打ちなどを披露して成長を感じさせた。元静岡県警刑事の関根は、スダリオを破ったシビサイ頌真とスダリオの双子の弟である貴賢神に連勝するなど勢いに乗っている。

　勝負は一撃で終わった。ゴングが鳴るとスダリオはプレッシャーをかけながら様子を見たが、関根が前に出た瞬間にスダリオの強烈なカウンターの左フックが顔面にヒット。気を失ったように崩れ落ちた関根に、右アッパー、グラウンドパンチの追い打ちを仕掛けたところでレフェリーがストップに入った。

　日本人ヘビー級最強を決めるい言える一戦を制したスダリオは、マイクを持つと「今日やっとシュレック選手とできたので、次は日本人じゃなくて外国人でお願いします」とアピールした。

　インタビューでは、「左（フック）入って、右（アッパー）入れて、（関根の）目が飛んでいて無抵抗だったんで（攻撃を）止めました」とフィニッシュを振り返ったスダリオ。具体的に対戦したい選手を問われると、「何を言っても、早いとか勘違いとか言われると思うんですけど、ヒョードル選手とかとやらせてもらいたい」と、元ＰＲＩＤＥヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル（４５）＝ロシア＝の名を挙げた。