「ボクシング・ＷＢＯ世界ミニマム級タイトルマッチ」（１３日、神戸市立中央体育館）

　王者・山中竜也（２３）＝真正＝が０－３の判定で、同級３位のビック・サルダール（２７）＝フィリピン＝に敗れ、昨年８月に獲得した王座の２度目の防衛に失敗した。

　序盤からスピーディーな攻防を繰り広げる中で、山中が接近戦でのボディー攻撃に流れをつかみつつあった７回に衝撃的なシーンが訪れた。

　ラウンド中盤、挑戦者が放ったワンツーでガードの間を打ち抜かれた山中は後方にはじかれるようにダウン。２０１５年大みそかの世界初挑戦時に当時の同級王者・田中恒成（畑中）からダウンを奪ったサルダールの強打がまたもさく裂した。何とか持ちこたえたが、ダメージは深刻。１０回から接近戦で反撃に出たが、この回に偶然のバッティングで右まぶた、１１回に左目尻をカットするなど苦戦した。

　山中の通算戦績は１９戦１６勝（５ＫＯ）３敗。サルダールは２１戦１８勝（１０ＫＯ）３敗。