GHC王者・中嶋V2 杉浦が挑戦名乗り「ノアにケンカを売ってんだよ!」

 「プロレス・ノア」(24日、後楽園ホール)

 ノア今年最後の興行が1128人の観衆を集めて行われた。メインのGHCヘビー級選手権試合は王者の中嶋勝彦がマサ北宮の挑戦を退けて2度目の防衛に成功。直後に杉浦貴が次期挑戦者に名乗りを上げ、来年1月7日の後楽園ホール大会での対戦が決定的となった。

 2人はともに佐々木健介氏の門下。兄弟子の中嶋は、北宮に前哨戦で左足を集中攻撃されており、この日も場外の床や鉄柵に打ち付けられ、得意の監獄固めで締め上げられるなど大いに苦しめられる。それでも最後は、痛みをこらえて北宮の頭部にハイキックをたたき込んでこん倒させると、垂直落下式脳天砕きのバーティカルスパイクにつないで26分超の熱闘にケリをつけた。

 だが試合後、2人が握手を交わして健闘をたたえ合っているところに、この日に丸藤正道との一騎打ちを制した杉浦貴が登場。前シリーズを最後にノアから撤退した鈴木軍を離れて一匹狼となった男は、「オレはノアにケンカを売ってんだよ。来年の後楽園、一発でお前のベルトをもらいに行く。時代をまた戻してやるよ、オレに」と、来年1月7日の後楽園ホール大会での挑戦を要求した。

 これに対し、中嶋は「アンタが何を考えているのかさっぱり分からないけど、やってやるよ」と、その場で受諾。「ただな、時代は渡さない」と、挑発することも忘れなかった。

 花道を引き揚げた中嶋は苦痛に顔をゆがめながらも、「マサ北宮勝ててよかった。守れてよかった。今日の奪い合いはオレの勝ちだ」と充実の表情。「まだ2回目ですけど、防衛する度に、このベルトの重さ、すごさを実感しています。そして今、ノアの選手1人1人が変わろうとしている。どういうふうに来年はなっていくか分からないけど、ただ一つ言えることは、オレが来年も光を照らしていきます」と、新生ノアをけん引する王者の自覚を示した。

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