東洋太平洋王者・久保隼、同ジムの長谷川穂積に刺激「少しでも近づきたい」

 「ボクシング・東洋太平洋4大タイトルマッチ」(11日、神戸市立中央体育館)

 前日計量が10日、神戸市内で行われ、8選手とも一発クリアした。メーンの東洋太平洋スーパーバンタム級王座戦は王者・久保隼(26)=真正=が同級4位・イム・ジヌク(25)=韓国=を相手に2度目の防衛戦。戦績は久保が10勝(7KO)、イムが8勝(2KO)4敗2分け。

 「ホッとしている。いつもより顔色がいいと言われる」。久保は計量を順調に終え安どした。日本初の東洋太平洋4大タイトル戦の“大トリ”という大役に「プレッシャーはあるけど、そのプレッシャーに勝っていかないと上には行けない」と力に変えるつもりだ。

 9月16日、ジムの偉大な先輩・長谷川穂積(35)=真正=がWBC世界スーパーバンタム級王座を奪取。5年ぶりに返り咲いた奇跡のファイトに、心が熱くなった。

 試合1カ月前、長谷川が練習中、左親指を脱臼骨折した際もそばにいた。「ようやるなあ」と、根性、気持ちに驚くしかなかった。

 「長谷川さんをずっと見ていた。厳しさを乗り越えた人だけがチャンピオンになるんだと。自分もそうなっていかないといけない。長谷川さんの言っていることは重みがある。最初は何を言ってるか分からなかったことも、少しずつ今、分かってきたこともある。それをもっと理解できるように上に行きたい。少しでも近づきたい」と気を引き締めた。

 階級も同じ、長谷川を後継する“ジムの若きエース”だ。前日も「あと少し、頑張れよ」とハッパをかけられた。「今回の試合は今回のことだけじゃないぞ、と。今後につながる内容で勝たないと意味がない」。来年にも現実味を帯びてくる世界挑戦へ向け、満点突破を誓った。

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