ノア中嶋がGHCヘビー級を初戴冠「鈴木軍にはもう渡さない」
「プロレス・ノア」(23日、横浜文化体育館)
GHCヘビー級選手権試合は挑戦者・中嶋勝彦が鈴木軍の王者・杉浦貴を下し、同王座を初めて奪取した。
21日の大会で鈴木軍の暴行で背中を負傷した中嶋は、開始早々にハイキックで杉浦をこん倒させるが、その後は厳しい打撃などで杉浦に背中を集中攻撃されて大苦戦。だが、杉浦得意の五輪予選スラムもカウント2で返すなど不屈の闘志で何度も立ち上がり、最後はキックの連打から垂直落下式脳天砕きのバーティカルスパイクで、33分超の熱闘にケリをつけた。
試合後はリング上で盟友のマサ北宮と歓喜の抱擁。13年10月の初挑戦から4度目、師匠の佐々木健介氏も手にしたノアの至宝奪取に「長かった。本当にこのときを夢見て頑張ってきました」と感慨に浸り、「オレがこのベルトを獲った瞬間から、新しいときがスタートします」と新時代の到来を宣言した。
ノアマットを蹂躙(じゅうりん)した鈴木軍を無冠に追い込んだことには「素直にうれしですね。ベルトを獲ったんだし、杉浦貴も鈴木みのるも飯塚高史も、鈴木軍はもういいだろ。これだけは言えます。鈴木軍にはもう渡さない」と力強くコメント。今後について、「このベルトを守り続けて、ノアにとって大切な、心に残るプロレスを1人でも多く広げていくことです」と目を輝かせた。
GHCタッグ選手権は王者の矢野通、丸藤正道組が新日本プロレスの真壁刀義、本間朋晃組の挑戦を退けて6度目の防衛に成功。同ジュニアヘビー級選手権は王者の小峠篤司が挑戦者の金丸義信を下して初防衛、同ジュニアタッグ選手権は新日本の王者の邪道、外道組が拳王、大原はじめ組を下して初防衛に成功した。また、新日本の柴田勝頼がノンタイトル戦で潮崎豪を下した。