長谷川穂積 柔道金メダル大野に感銘「王者になって感動してもらいたい」

 「ボクシング・WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(9月16日、エディオンアリーナ大阪)

 元世界2階級制覇王者・長谷川穂積(35)=真正=が23日、神戸市内で練習を公開し、リオ五輪に続き、今度は自らが日本を感動させることを誓った。35歳9カ月での世界王座奪取となれば、35歳0カ月の越本隆志を超え国内男子最年長。「頑張る人を見たらエネルギーをもらえる。僕もあきらめずに王者になって感動してもらいたい」と、新記録達成へ力を込めた。

 感銘を受けたのが柔道男子73キロ級で金メダルを獲得した大野将平(24)。長谷川の妹が接骨院を営んでおり、その縁で昨年5月の試合に訪れ、激励もされた。11歳下ながら「五輪でも世界選手権と思えばどうってことない。考え方一つ」との精神力は“金言”として勝負師の心に響いた。

 契約により10年、4回TKOで敗れたモンティエル(メキシコ)戦以来のメキシコ製グローブを使用する。「薄い感じ」と、王者の強打は警戒するが、今の長谷川には自信しかない。「これが勝てるボクシングだとつかめてきた。これで王者になられへんかったらおかしいというくらい」。進退をかけた集大成に状態は最高潮だ。

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