内藤がオカダ破りIWGPヘビー初戴冠
「プロレス・新日本」(10日、東京・両国国技館)
内藤哲也が通算14度目の防衛戦だった王者オカダ・カズチカを下し、初めてIWGPヘビー級王座を奪取した。
昨年にロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成してからファンの支持を得て、ニュージャパンカップを制してオカダへの挑戦にこぎ着けた内藤。超満員札止め9078人の観衆が詰めかけた会場で、“オカダコール”と二分するような“内藤コール”を味方につけて優位に試合を展開した。
そして、盟友EVIL、BUSHIも介入して戴冠をアシスト。さらには、新メンバーと思われるフリーの真田聖也まで乱入してオカダに月面水爆を放つなど、予想外の展開となり、最後はオカダの必殺技レインメーカーをかわしてデスティーノを決め、勝利をつかんだ。
試合後もBUSHIが毒霧を噴射し、真田が得意技のTHiS iS iTで締め上げるなど、オカダにやりたい放題。オカダの盟友ケイオスの石井智宏、後藤洋央紀が救出に駆けつけると、内藤は石井とにらみ合いを繰り広げた。
“オカダ2億円スター化計画”を公言した木谷高明オーナーを敵視する内藤は、授与されたベルトを放り投げる悪態をつき、「この声援、あなたの耳に届いていますか。あなたの宣言通り、あなたの力でオカダをスターにしてあげてください」と、この日は不在だったオーナーに皮肉のメッセージを送った。
会見では、「今、新日本プロレスで一番おいしいのは、インターコンチでも、NEVERでもIWGPでもない。オレと絡むことだ」と不敵にコメント。
「石井はいい嗅覚してるよ。ニュージャパンカップの2回戦で、オレの手のひらの上でころがされて、負けて、どの面下げて来るのか知らないけど」と挑発し、「オレがベルトを獲っても、どうせ新日本プロレスはオレの言うことを聞かない。なぜがケイオスのお願いばっかり聞く新日本ですから。オレがノーと言っても、(次の挑戦者は)石井になっちゃうんでしょ」と、新日本への不満をぶちまけた。
また、今大会では、首の骨折から約1年5カ月ぶりに復帰したヨシタツがマイケル・エルガン、棚橋弘至と組んで、NEVER無差別級6人タッグ王者のケニー・オメガ、マッット・ジャクソン、ニック・ジャクソン組を下して王座を奪取。弟のタンガ・ロアと組んだタマ・トンガは真壁刀義、本間朋晃組からIWGPタッグ王座を奪った。
NEVER無差別級王者の柴田勝頼は天山広吉を下して3度目の防衛に成功。IWGpジュニアヘビー級王者のKUSHIDAは英国から初参戦したウィル・オスプレイを下して3度目の防衛に成功した。
IWGPジュニアタッグ選手権は、バレッタ、ロッキー・ロメロ組がマット・サイダル、リコシェ組から王座を奪った。





