内山強すぎる!V11歴代単独2位

 「ボクシング・WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)

 スーパー王者の内山高志(36)=ワタナベ=が同級6位の挑戦者オリバー・フローレス(ニカラグア)に3回1分47秒でTKO勝ちし、日本歴代単独2位の11度目の防衛に成功した。歴代1位は具志堅用高の13度。

 圧倒的な強さだった。挑戦者に何もさせないまま、3回、強烈な左ボディーを決めると、たまらずフローレスはダウン。レフェリーーはカウントを途中で止めた。

 「(横腹が)あいていたので当たりそうだった。(拳が)埋まった感じでした。力は入れてません。タイミングですね」と言うフィニッシュ。格の違いを見せつけた。

 絶対王者の完全復活だ。不安を抱えていた右拳、左肘が完治し、陣営は「久しぶりに万全の状態」と声をそろえていた。佐々木修平トレーナーは「ミットを受けていて、ここ数年で一番いい。右をもらったらまずい」と、対戦相手を気遣うほど。その右を披露する間もなかった。

 日本人最長の防衛記録を5年11カ月に更新した。V11は具志堅用高氏以来、33年ぶり単独2位に躍り出た。13連続防衛の日本記録は目前だが「強い相手を倒す中で超えていければ」と言う。内山にとって、最大のモチベーションは「だれと戦い、どう倒すか」に尽きる。

 今年は、かねて対戦を希望していた元WBA世界フェザー級王者、ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)と、米国での防衛戦が最有力となっている。

 内山の意向をくんだ陣営は、年内から交渉を続けており、3月か4月をめどに調整中。渡辺会長は「これまではどこか故障があってできなかった。完全に万全の状態の内山になった。内山の意向をくんでいく」とし、取材に訪れていた海外メディアに「ウォータースに逃げるな、と伝えてください」とコメントした。

 「正直言うと、ボクシングで億万長者になろうとしているわけではない。大好きな仕事、楽しいことをやっている」と言う。内山が歩む「ボクシング道」はまだまだ終わらない。

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