亀田兄弟勝訴「監禁や暴行はなかった」

 ボクシングの元世界2階級制覇王者、亀田大毅(26)が13年9月に高松市でIBF世界スーパーフライ級王座を獲得した際、試合前に兄興毅と弟和毅から相手選手の使うグローブに関して監禁、暴行を受けたとして日本ボクシングコミッション(JBC)の男性職員が計1000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で東京地裁は9月30日、「監禁や暴行はなかった」として請求を棄却した。

 倉地真寿美裁判長は、うその事実の公表で名誉が傷ついたとする両選手側の訴えを認め、職員に320万円の支払いを命じた。同裁判長は、現場を撮影した映像などを根拠に同職員の主張を退けた。

 両選手側の北村晴男弁護士は「職員の報告を虚偽と知りながら加担したJBCの責任は重い」と、JBCの関わり方にも言及した。

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